能勢・ぎんぶなのうえんだより(2023年8月29日)

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強健・花上がり良好・ナチュラル:超おすすめのスカビオス!見頃です!

以前にもご紹介したかと思いますが、スクシサ(Succisa pratensis;青紫色花)とスクシセラ(Succisella inflexa ‘Flosted Pearls’;白色花)というスカビオスがあります。今、ナチュラル・ガーデン植栽素材として話題の、スイカズラ科(旧 マツムシソウ科)の宿根草です。このスクシサとスクシセラが、揃って咲き誇っています。正直いって驚いたのですが、とにかく、花蕾の数が凄いのです。インターネット検索してみると、花が小さく、少し寂しい感じもしますが、実物をみると、写真でみるよりもずっと見栄えがするのです。能勢・ぎんぶなのうえんの土がピッタリあっていたのかもしれません。そして、とにかく強健で育ちが良好なのです。どれくらい強健か、比較のために説明しますと、同じスイカズラ科(旧マツムシソウ科)のペレニアル・スカビオサ2種は梅雨の高温多湿に負けて完全に消失してしまい、強健なはずのクナウティア(Knautia chalcedonica ‘Mars Midget’)も災害級の異常高温で負けてしまいました。(実生で自圃育苗中のクナウティア2種は、寒冷紗遮光下で、旱魃対策を講じて管理していることもあり、一部はダメージを受けてしまいましたが、無事に夏を越しそうです。秋から体力回復を図ります。)そのような過酷な状況ですが、スクシサとスクシセラは、暑さも乾燥もつゆ知らず、とても勢いよく育っています。茎も剛直で倒伏に強く、草丈が高いほうのスクシセラも1mあるかないかくらいまでですので、ナチュラルガーデンの中景に活用しやすいのも嬉しい特性です。スカビオサをはじめとしたスカビオスは、猛烈な暑さなど、ちょっとした環境ストレスで一気に負けてしまうイメージが持たれることもありますが、このスクシサとスクシセラは、とても扱いやすく、晩夏から初秋に、愛らしく芸術性のあるスカビオス特有のポンポン花を、吹き出し花火の如く大量に開花させるので、群植すれば壮観です。当園でも実生での繁殖を試み、群植を検討したいと考えています。(初秋に咲く特性上、今秋の採り蒔きはどうしても急がざるを得なくなるかもしれません。来春蒔きが中心になる可能性もあります。)夏の疲れと夏の終わりのわびしさで、憂鬱になりがちな晩夏に、秋の到来を予感させる癒やしのポンポン花は、ほんとうに嬉しいものです。写真ではわからない、実際の開花をみてみないとわからないよさがありますので、ぜひ、実際に能勢・ぎんぶなのうえんにご来園いただき、その魅力をあなたの目でお確かめください。

その他、ブロワリアも見頃を迎えています。爽やかな青色の小花がたくさん咲いていて、原種らしい自然な美しさで、初秋にぴったりです。

異常高温と天候不安定でとんでもないことに

旱魃の次は、午後からの不安定な天候が毎日のように続き、作業ができない状態が続いてしまった関係で、草が生えまくっています。足場を確保すべく、順次、刈り取っていますが、追いつかない状況です。例年の能勢は、暑くなってもしのげる程度の暑さですが、今年は平野部とあまり変わらない災害級の暑さです。こんな事態ははじめてです。長期予報では、9月も残暑が続くということで、うんざりですが、夏野菜が上がったりの取り返しにもなる秋の農繁期の作業も進めています。能勢は秋の気温の低下が凄まじく、すぐに生育に不十分な温度まで低下してしまいますので、逆算すると、8月から秋の作業を進めても、決して早すぎないのです。農村は時間の流れがゆるやかな印象があるかもしれませんが、とくに秋の農繁期は、時間との闘いです。

能勢・ぎんぶなのうえんには、癒やしもありますが、その一方で、農業の厳しい現実もあります。実際に活動をともにすると、その真の意味を実感できるかと思いますので、農業で能勢をもっとおもしろくしたいという熱意のある方は、ぜひ、その熱意をお伝えください。能勢・ぎんぶなのうえんは、何か市民的でユニークなことをしたいと本気なあなたのご参加を心よりお待ちしております。

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