覚醒剤所持の猪名川小学校元教諭が懲戒免職処分、29日付で兵庫県教委

兵庫県教育委員会は29日付で、7月に大阪市都島区の駐車場で覚醒剤所持の現行犯で大阪府警都島署に逮捕された猪名川町立猪名川小学校教諭、安藤光紀(32)を懲戒免職処分としました。安藤教諭は兵庫県教育委員会のヒアリングに対して、「覚醒剤は複数回やった」という旨の説明をしていたということです。

カジュアル・ドラッグ問題に教育はどのように向き合うべきか

加熱式タバコ(ニコチン吸入デバイス)に合法大麻のCBD、そして、大麻の規制緩和議論…いま、大麻を中心とした薬物規制の緩和議論が全世界的な問題となっています。大麻は医療用としての有用性が注目されている一方で、それに便乗するかのように、嗜好目的での規制緩和の議論も起こり、慢性的な社会問題となっています。そのような社会的な気の緩みもあってか、最近、大麻取締法違反などの薬物関連事犯での検挙件数が増えています。

このような、「エナドリやオーバードースといった興味本位で始めたつもりが、気づいてみたら違法薬物を手にしていた」というようなカジュアル・ドラッグ問題に、教育現場として、どのように向き合うべきか。結論からいえば、薬物問題を根本的に解決する教育的方法は、化学の必修化です。

薬物問題の本質は、化学物質を甘くみることです。化学物質を乱用するとなぜ、どのように恐ろしいのか、そのことを深く心に刻むことができるのは、化学だけです。もちろん、必修化の対象となる化学は、化学倫理を基幹に据えたカリキュラムであるべきです。化学物質の分子構造や理化学的特性、生化学的特性など、化学物質一つひとつの素顔を深く理解すれば、化学物質を甘くみるようなことは起こり得ません。

これまでは、保健体育のカリキュラムの一部で、薬物問題を取り上げることはあっても、その化学倫理的な考察はありませんでした。化学物質を甘くみない教育こそが、今、教育現場としてなすべき薬物問題対策ではないでしょうか。

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