能勢・ぎんぶなのうえんだより(2023年12月26日)

野菜好きのこどもを増やしたい!能勢・ぎんぶなのうえん野菜のおいしさの秘密

有機認証の野菜なのに、筋が残って、あまり美味しく感じなかった…そんな経験はありませんか。

実はその原因、肥料中に含まれる塩化物成分かもしれません。

塩化物は、肥料原料としては硫酸塩よりも安価なため、ほとんどの農家が使用しているともいわれる、一般的な白粒の配合化成肥料(普通化成・高度化成など)に含まれているほか、有機JASでも使用可能な成分・原料として、塩化加里、にがり(粗製塩化マグネシウム)、家畜糞尿など、身近な肥料成分として、幅広く存在しているのです。塩化物肥料は、植物の不溶性繊維の形成を促進すると考えられており、とくにサツマイモなどのイモ類では顕著に現れることから、カリ肥料としては、塩化加里だけは避けるべきだといわれるほどです。さらに、硫酸根がネギ類やアブラナ科の作物で、独特の食味成分の生成によく利用されるのに対して、塩化物はほとんど利用されず、土壌に蓄積すると、塩類障害を起こす原因になり、「肥料が土を荒らす」一因となります。ですから、有機野菜だからといって、必ずしも美味しいとは限らないのです。

一方、能勢・ぎんぶなのうえん野菜は有機野菜ではありませんが、塩化物肥料は一切使用しないというこだわりがあります。よく肥料成分では、窒素・リン酸・加里・苦土ばかりが重要視されますが、その対イオンまでも考慮する農業者は少ないものです。しかし、化学農業を実践する能勢・ぎんぶなのうえんは、窒素・リン酸・加里・苦土は当然のこと、その対イオンをどうするかで、食味に差がつくと考えます。珪酸塩肥料の珪酸が、細胞壁を強くしながら、柔らかくてもシャキシャキとした心地よい食感をもたらし、硫酸塩肥料の硫黄が、ネギ類やアブラナ科作物の独特の食味成分の構成元素として関与することで、その作物本来の風味をより豊かにします。もちろん、収穫期を迎えた野菜は、栽培管理責任者が実際に試食し、その食味や食感を確かめています。

有機農業は、農業の持続可能性戦略のひとつにすぎまぜん。能勢・ぎんぶなのうえんは、有機農業よりも持続可能で環境に優しく、農産物の安全性も確かな化学農業を追求しています。「有機=最良」という思い込みを変えませんか。

化学農業でよりおいしく、より安全安心な農産物を。能勢・ぎんぶなのうえんの提案です。

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