台風7号、農業者としては歓迎、旱魃被害軽減に期待

台風7号接近に伴い、15日の能勢町の天気予報では、大雨になっています。台風7号は、悪い点ばかりが言われがちですが、とかく都会人の都合ばかり優先し農業者のことは軽視する傾向がある現代の日本人の身勝手さといいますか、そういった日本をダメにする思考停止には苦言を呈したいと思います。

批判覚悟で言わせていただきます。われわれ農業者にとっては、まさに旱魃被害の不安から解放してくれるかもしれない「恵みの雨」として歓迎しています。たしかに、台風は、状況によっては、作物の倒伏などによって、壊滅的な被害を与える可能性もありますが、その心配をこえて、現実問題として、今年の夏は異常旱魃に直面しています。実際に、能勢・ぎんぶなのうえんでも、想定以上の旱魃により、一部の宿根草苗が枯死するなどの実害が発生しています。梅雨時期の天候不良の連続に続き、梅雨明け後は全く雨が降らない旱魃と、今年の夏は、露地圃場での作業ができない日が続き、露地物夏野菜の植え付けすらできていないほどの異常事態となっています。このところ猛暑とはいっても、例年の夏なら、少なくとも周期的にまとまった降雨の夕立があったり、能勢では最高気温が33℃止まりと、とくに問題もなく作業ができていましたから、今年は明らかに異常なのです。

実際に行ってみればわかることですが、農業用水の貯水量は今にも底をつきそうで、危機的な状況です。台風7号で、2kL(2立方メートル)程度の貯水が確保できれば、当面の間は、水で困ることはなさそうです。旱魃の被害もストップがかかり、安心して秋の農繁期を迎えることができそうです。台風による被害はないことを祈るばかりですが、とにかく多くの雨を望むところです。

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