ビッグモーターの90億円借り換え要請、銀行団が拒否

ビッグモーターが10日に取引銀行団(大手3行(三井住友銀行・みずほ銀行・三菱UFJ銀行)と中国地方の地方銀行)に90億円の借り換えを要請していたことについて、取引銀行団は、ビッグモーターの要請に応じないと回答していたことが、14日にわかりました。ビッグモーターは、実質的な返済期限の延長のために、借り換え要請をしていたとされていました。要請事項を持ち帰り、融資の可否について検討していた取引銀行団は、不祥事が多すぎる企業に融資することは、銀行にとって、不良債権化などの金融リスクが大きすぎることや、銀行そのものの信用が低下することを回避する理由から、融資に応じない決定をしたとみられます。

ビッグモーターは、現預金から返済期日が迫る債務を返済することを決定しましたが、数々の不祥事による一部事業停止や売上の急減、中古車情報サイト不掲載などによる営業上の制限、さらには、今後必至と見込まれる車検整備工場としての許認可取り消しや街路樹枯死や消費者問題などに対する賠償責任の発生、現従業員への給与支払などにより、現預金が底をつくのも時間の問題とみられており、倒産にまた大きく近づくことになりました。

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