ビッグモーターに山田養蜂場…オボッチャマリスクの例が続々
ビッグモーター元副社長の兼重宏一氏に山田養蜂場（岡山県苫田郡鏡野町）の元専務取締役の山田満生氏、両者に共通しているのは、創業者の子孫、すなわちオボッチャマだということだ。創業者本人は数々の苦難を経て、叩き上げできたので、実績の根拠のあるリーダーとして尊敬を集めても当然だが、オボッチャマはそうではない。ただ創業者の子孫で若くて活力があるという理由だけで、実質的な権力者として、何も苦労をセずにエレベーターのごとく、勝手にのし上がってきただけだ。そのオボッチャマリスクを最近のビッグモーターと山田養蜂場でまざまざと2連発で見せつけられたというわけだ。パワハラと企業風土の歪曲の兼重宏一氏に、わいせつ事案の山田満生氏、どちらも、人生でとくに試練も苦難も経験したわけでもなく、ぬるく育ったオボッチャマ特有の不祥事を起こしていることはご承知のとおりだろう。
慕われるリーダーに最低限必要な資質を7つ挙げるなら、次のようになるだろう。
- 利他志向で自己の損得勘定にこだわらない（社会・組織や環境の課題意識（ESG）に基づいて行動する）
- 主体性が高い
- 感性が鋭く、正義感が強い（高い遵法精神）
- 小さいことであっても常に考え続ける
- 自分自身に正直で純粋であること
- 他にはない唯一無二の価値を創造する職人精神
- 高い知性
これら7つの資質で、もうお気づきだろう。いずれも、凡人に対するギフテッドの特性だ。事実、ITで世界を変えてきたキーパーソンはみなギフテッドだといわれているし、物理学者のアルベルト・アインシュタインも植物学者の牧野富太郎も、今から行動分析をすれば典型的なギフテッドだったといわれている。周囲の理解が得られにくく、孤独な生きづらさを感じることもあったが、自分を信じて、乗り越えることを繰り返して大成したのだ。自分のためにならないと思えば、親族を振り切ることさえあった。そのようなことを具現化するには、よほどの自信がなければなし得ないから、自信をつけるために、唯一無二の揺るぎない何かに到達すべく、知を磨くのだ。俗世間は簡単に「多様性」というが、実は、行動する哲人一人ひとりの涙ぐましい努力の結晶なのだ。
場合によっては勘当することも十分あり
現代にあっては、子に無関心な親（家庭）に育てられてきた問題が、「毒親」や「アダルトチルドレン」の問題として取り上げられることも多いが、実は、この記事の記者も、毒親に育てられてきた生い立ちを持っており、ギフテッドの典型的な特性も持っている。それ故に、記者のことを理解したり共感する人は少なく、生まれてきてから今日に至るまで、孤独やそれに伴う生きづらさを感じている。親とも勘当し、ブラック企業も何社も解雇を経験している。自殺を志願することも何度もあったが、その願望をも吹き飛ばす強い何かがあった。それは、記者が約40年続けている植物の世界の探求「園芸」だ。幼少のころ、自分に正直に園芸を続けてきたものの、親からは鬱陶しい眼差しで見られてきた。花農家になりたい夢も軽蔑されたこともあった。学歴はただ単に親が見栄を張りたいだけという思いもよく知っているが、記者自身は親の身勝手な思惑に反し、純粋に学問を究めたいという一途な思いを貫きたいだけだった。その一途な思いが、博士号取得を実現したわけだ。しかし、それは成功を意味しないし、今に至っても、成功どころか、失敗だらけの人生だと思っている。今から思えば、親と勘当したのが正解だと確信するまでになっている。親と勘当というと、世間体上悪いようにしか思われないが、決してそうではない。記者と同じような境遇の人が集い、これまで経験してきた数々の逆境をバネにして、新しい世界を創造する力をもたらしたいという思いがある。逆境や失敗を繰り返しても折れない苦労人からみれば、前述のような、何も苦労しなくても豪邸暮らしや高級外車を乗り回してマウンティングしまくるオボッチャマは、この世にはありえない、なんとも筆舌尽くしがたい存在なのだ。あえてすることはないが、内心では「ふざけるな！」と発狂せずにはいられないのだ。オボッチャマリスクのハザード化は、まさに苦労や努力が正しく報われない、やり方次第でずるさがまかり通る歪な社会であることの証拠なのだ。
この記事にピンときた人は、ぜひ今すぐ行動に移して、助け合い、助かりあうしくみづくりにあなたも参画していただきたい。そして、ゆくゆくは暖簾分けして、苦労を熟知する多様なリーダーが輝くおもしろい社会にしていきたい。努力や苦労が報われる社会にするために、あなたは何をすべきなのか、一人ひとりが考えていただきたい。
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