【緊急特集:イセショック】イセ食品倒産の真の原因はこれだ(その2)

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未曾有の破壊力!ケージ卵最大手倒産の意味することについて徹底考察!

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2022年3月11日、東京の中心部ともいえる東京都千代田区有楽町の東京交通会館ビル。この、記者も訪ねたことがある有楽町の象徴的存在のビルに、これまで誰もみたことのない「巨大稲妻」が直撃しました。このビルに入居する、日本国内に流通する鶏卵シェアの10%以上を占めるバタリーケージ鶏卵最大手のイセ食品が、債権者から会社更生法を申し立てられ、東京地方裁判所から保全管理命令を下されましたが、それはまさに、一瞬にして「バタリーケージ養鶏の巨人」を倒産に至らしめた圧倒的な破壊力の「巨大稲妻」でした。

一般に信用情報業界では、負債総額30億円を超える企業倒産を大型倒産事案として扱っているようですが、このことからも、453億円という倒産規模がいかに大きいかがおわかりいただけることでしょう。

ではなぜ、全国どこのスーパーに行っても商品を見かけるくらいの国内最大手企業が、このタイミングで倒産するような事態に陥ったのでしょうか。コロナ禍はその重要な原因ではなく、今回のイセ食品のケースは、いわゆるコロナ関連倒産ではないことは、前述のとおりです。その鍵を握るキーワードは、島国根性宗教的倫理観です。これらのキーワードについて、熟考のうえで、解説していくことにしましょう。

理解をしやすくするため、その1でもご覧いただいた動画セットを見比べながらお読みください。

世界の声をガン無視し続けてきた島国根性、東京2020で評価を下げた日本の持続可能性

タバコ規制にアニマルウェルフェアなど、オリンピックの開催都市や開催国では、実質的に義務に近い取り組みが、IOCや国際社会から求められ、2016年のリオデジャネイロオリンピック・パラリンピック大会でも、出場選手の選手村の食事に鶏卵を使用する場合は、アニマルウェルフェアに配慮したケージフリーの鶏卵を指定して使用されたことは、皆様ご承知のとおりです。世界の選手は、ずっと前から、バタリーケージ卵の国内シェアが9割を超える日本の異常な事態を憂慮し、事前に「バタリーケージの卵は食べたくない」と、明確な意思表示をしていたのです。しかし、東京2020では、その国際的要請を無視し、ただ単に島国日本の「大人の事情」だけで、日本「お得意」のバタリーケージ卵の使用が強行されたのです。ふなあん市民運動メディアが東京2020大会組織委員会に、選手村で使用される鶏卵について質問をしても、「わからない」と答えてそのままほったらかし、という、オリパラ開催都市・開催国とは到底思えない、前代未聞、島国根性むき出しのズサンな対応だったのです。

実はこの東京2020オリパラ大会の選手村やプレスセンター、大会ボランティアスタッフの食事などで使用される、実質的な「オフィシャルエッグ」の納入にも、やはり最大手のイセ食品の利権や思惑が密接に絡んでいたことが判明したのです。東京2020オリパラ大会の食材の納入にあたっては、持続可能性上の公平公正を期するため、その生産農場(と生産物と)がJGAP(Japan(ese) Good Agricultural Practice;農業生産工程管理)の認証を得ていることが採用条件でした。JGAPとは、農薬や肥料、動物用医薬品などの使用に関係した農産物(畜産物)の安全品質に関することだけではなく、農場労働者の労働環境や周辺環境への配慮などといった、持続可能性に関する総合的な遵守要求事項が設定されているプラクティス(慣行)認証(GxP)制度のひとつです。そこでイセ食品は、東京2020のオフィシャルエッグとしての基本的な納入条件を満たすべく、あのバタリーケージ農場でJGAP認証を取得したのです。持続可能性事情に「興味」があるという程度でかじった程度の、農業の裏事情を知らない人が「JGAP」と聞くと、有機JASにも比肩する、さぞ崇高な篤農家が生産したスゴイ農産物だという印象を受けるでしょう。でも実際は、ご察しのとおり名ばかりの制度で、審査機関の審査員に審査料を払い、おべんちゃらかます程度で認証されるという、いい加減なものなのです。バタリーケージで苦痛に満ちた、どうみても不健康な「産卵マシーン」のような鶏から搾取した「森のたまご」でも名ばかりJGAP認証取得のイセ食品のケージ卵。このズサンな管理体制に、10年前にバタリーケージの使用が禁止されたEU圏などの選手は呆れ果て、皮肉にも安倍・菅政権の国威発揚イベントの東京2020が国際社会に恥をさらし、持続可能性面での日本の評価を下げる結果になったのです。国際社会から欺瞞を見抜かれ大失敗に終わった東京2020オリパラ大会の圧倒的な広告力を踏み台にして、ケージ卵全国No.1のイセ食品と、贈収賄問題で騒然とさせた、やはりケージ卵全国No.2(西日本No.1)のアキタフーズ、この二大巨塔が、日本のサステナビリティ後進国ぶりを強く印象づけるのに一役買っていたのです。

一般財団法人 日本GAP協会(畜産物向けJGAP)
https://jgap.jp/jgap/livestock/

(その3では、宗教的倫理観というキーワードに関して、商業メディアでは取り上げることのない、イセショックの奥にあることについて深く洞察していく予定です。続きの記事をぜひご期待下さい。)

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