またも最大手系列のバタリーケージ養鶏場か?茨城県城里町の採卵養鶏場で鳥インフルの疑い、約93万羽で県内最大級

茨城県は8日、同県城里町の県内最大級の採卵養鶏場で鳥インフルエンザの疑い事例が発生したとみられると発表しました。この採卵養鶏場の飼養羽数は約93万羽で、遺伝子検査の結果、高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜と判定された場合、全数が殺処分されることになります。

全国における今季の累計殺処分数(確定分)はすでに900万羽を超えており、この疑い事例が確定した場合、冬季半ばにして、過去最悪だった2年前の約987万羽を超える、1,000万羽の大台を突破するとみられ、羽数ベースでも史上最悪を更新することになります。

令和3年(2021年)2月時点の茨城県の統計によりますと、採卵鶏の飼養羽数が約1,800万羽、養鶏農家1戸あたりの平均飼養羽数は約15万羽ということで、この養鶏場の規模がいかにずば抜けて大きいかがわかります。また、茨城県内での今季の発生事例があるかすみがうら市にも、今回の疑い事例の城里町にも、昨年3月に倒産したケージ卵最大手、イセ食品のグループ企業の生産拠点があることがよく知られており、東の養鶏王国といわれる茨城県で、イセ食品がかなり大きな生産シェアを握っている実態がうかがえます。とくに城里町では、2年前にも殺処分数が80万羽を超える大規模な高病原性鳥インフルエンザが発生しており、今回の疑い事例も同じ採卵養鶏場である可能性があります。大規模養鶏場を狙い撃ちしたかのように、茨城県で相次いで発生する鳥インフルエンザ激甚災害と、近年、鶏卵代替の新事業分野として期待されているヴィーガン・フードテックへのシフトの加速により、イセ食品の経営再建はより絶望的なものになるのではないかと、FMGでは予測しています。

茨城県による公式情報
https://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/chikusan/kachiku/infuru/documents/230108_utagaujirei.pdf

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