学校での殺菌消毒の先に待ち受けることとは

新型コロナ禍で慌てるあまり、小学校や中学校での殺菌消毒の強要が深刻な問題となっています。学校での立場の弱い児童生徒は、学校で行う殺菌消毒に「イヤ」と言いにくく、とくに化学物質過敏症の児童生徒にとっては、不登校を余儀なくされる原因になります。殺菌・消毒剤は、柔軟剤の香料の問題とともに、化学物質の同調圧力をもたらしているのです。

教育災害としての潔癖症

公教育の学校では、集団生活での同調圧力によるさまざまな教育災害が起こっています。なかには、かつて、学校で半強制的に受けさせられた、注射針使い回しの予防接種が原因で感染し発症するB型肝炎のように、卒業し、成人になってから問題に気づくような教育災害もあります。今のままでは、今の小学生が今後10年から20年先になってから、とんでもないことが待ち受けています。それは、不潔恐怖症(潔癖症)の発症です。

不潔恐怖症(潔癖症)は、強迫性障害のひとつであり、社会生活に重大な支障が及びかねない、治療を必要とする精神疾患です。例えば、他人が座ったトイレの便座に座れない、公共物の手すりやドアノブ、つり革、図書館の本を触れない、外食などで他人と共有する食器(スプーン等)が使えない、手料理を食べられないなどの過敏な行動傾向が病徴とされています。とくに今日では、新型コロナ禍のために、学校でも殺菌消毒が行われたり、児童生徒に手指消毒を強要したりといった過剰な対応やしつけが行われている学校が多くなっています。強迫性障害の発症原因にはいろいろありますが、こどものころに受けた過剰なしつけが原因になって、しつけで否定されたことに対して過大恐怖の観念をもってトラウマ化し、それらを激しく忌み嫌い避けるということが生活習慣に現れてネガティブ思考になり、QOL(生活の質)を下げることが問題視されているのです。とくに小学生の児童期は、思春期後の自我の確立以降の価値観を決定づける、とても重要な成長過程なのです。

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