NHK Eテレ(一部Gを含む) 勝手に放送倫理審査、しちゃいました(2022年8月1日)

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NHK EテレおよびG(総合)で放送されているこども(0歳以上)向け番組のうち、代表的なものについて、BPO任せだと、審査漏れも多かったりするので、教育機関の銀鮒の里学校が勝手に放送倫理審査しちゃいました。その結果をお読みください。タイトルはちょっとおバカですが、内容はこどものために真剣です。では、どうぞ。

☆審査5段階評価について
A: 優秀(こどもに積極的に見せるべき番組)
B: 良(こどもの教育上有益な番組)
C: 可(こどもに見せても差し支えない番組)
D: 非推奨(こどもの教育上の問題がある番組)
E: 廃止勧告(すぐにでもやめるべき番組)

【A評価】
猫のしっぽ カエルの手、ターシャの森から、ワイルドライフ、ダーウィンが来た!

現代社会、とくに都市部での生活で忘れられがちな里山でのナチュラルな生活の価値観を今に伝える、すばらしい番組だ。自然の動植物ドキュメンタリーは、こどもの現実世界観を拡大するうえできわめて有効であり、野外自然活動の動機づけとして活かしたい。

【B評価】
ピタゴラスイッチ、サイエンスZERO、笑わない数学、にっぽん百低山、あおきいろ、趣味の園芸

ピタゴラスイッチはこどもの思考習慣を惹起する良い番組だ。ミニやミニミニを随所に挿入するユーモアも良い。サイエンスZEROや笑わない数学といった自然科学番組は、科学的関心や科学的視点を養う助けになり有益だ。にっぽん百低山は、身近な低山の自然や文化への気付きをもたらしてくれて、身近な現実世界の見方を拡げてくれるが、放送時間がこどもが視聴しやすい時間ではないのが残念だ。あおきいろは、SDGsの理解を助ける有益な番組だが、内容をもっと磨き深化させる余地は多分にある。趣味の園芸は、銀鮒の里学校の発起人が小学生時代から親しんできた番組であり、身近な園芸に親しむきっかけをつくり、現実世界観を拡めるのに有益だ。最近では、SDGsに対応すべく、できるだけナチュラルなガーデニングの手法を紹介するようなバージョンアップがみられる。

【C評価】
おかあさんといっしょ、おとうさんといっしょ、みいつけた!、いないいないばあっ!、にほんごであそぼ、ノージーのレッツ!ひらめき工房、オトッペ

いずれもこどもがみても差し支えない番組だが、椅子やフラスコ?といった無生物や、品種不明の柱サボテンが擬人化されたキャラクターが登場するなど、登場キャラクターのストーリー設定が軽薄で、こどもにツッコまれたときに回答に困ることも。にほんごであそぼは、日本語文化の番組であるにもかかわらず、メインキャラクターののはーなのティーポットや服装、スタジオセットのインテリアが洋風であり、コンセプトの不一致が意味不明だ。思考の一貫性が育たない可能性があるので、こどもに直視させるのではなく、大人の教育補助が必要だ。ノージーのレッツ!ひらめき工房は、身近な素材を使って美術的想像心を育む番組だが、プラスチック素材などの使用は、持続可能性の観点から浪費的な印象を受ける。自然素材を活用した工作など、SDGsを意識したブラッシュアップが求められる。オトッペは身近な聴覚的関心を育てる番組だが、こどもに18歳以上でないと使用が推奨されないスマホのアプリ使用を推奨するのは残念だ。現状ではスマホアプリは使用させず、番組には、こどもに使わせたいRaspberry PiやLinuxパソコン向けアプリの使用への移行を求めたい。

【D評価】
ゴーゴー!キッチン戦隊クックルン、アニメ(おじゃる丸、はなかっぱ、忍たま乱太郎、おしりたんていなど)

ゴーゴー!キッチン戦隊クックルンでは、テフロン加工のフライパンを使用したり、ヴィーガン(サステナビリティ)への配慮を欠くなど、制作の甘さが目立つ。直視させると批判的思考が育たず、逆効果になるおそれもある。アニメは、公共放送ということもあり、商業依存性は低いとみられ、殺傷・暴力シーンは少ないとみられるが、アニメに一般的な問題があり、こどもに積極的に見せるような番組であるとはいえない。

【E評価】
天才てれびくんhello, ビットワールド、沼にハマってきいてみた

天才てれびくんhello,やビットワールドは、テレビゲームに誘導したり、出演者の発言が低俗で教育的配慮を欠いていたり、スタジオセットや出演者が商業ゲームや娯楽的VRを想起させるような有害番組であり、すぐにでもやめるべき番組だ。沼にハマってきいてみたも、内容・スタジオセット(演出)ともに、番組の制作コンセプト自体の低俗さが際立ち、ゲーセンのクレーンゲームを美化するような番組も放送されたことがある。遅くとも秋の放送再編の際には、これらの番組を廃止して生じた空き枠にはA〜B評価の番組を拡充させたうえであてるように求めたい。

☆総評
NHKの放送制作コンセプトのシンセティック化や、私企業商標の露出などの公私混同化が目立つ。その一方で、A評価に掲げるような、今となっては放送界では稀少なナチュラルコンセプトの番組や、自然科学・伝統文化を伝える、公共放送に相応しい番組も複数あり、今後の大幅拡充が求められる。現在のNHKに決定的に欠如しているのは、オープンソース発想である。GAFAMをあえて露出させ賛美するような表現も多くみられ、NHKプラスをMozilla Firefox(愛称:ヤモリブラウザ)で視聴不可にしたのは重大な問題だ。同じ公共放送の英国BBCで、独自のシングルボードコンピュータBBC micro:bitを開発し、英国内の小学校高学年の全児童に無償配布した事例で大きく差をつけられたことを過去の教訓として活かすべく、今後のNHKには、国産Linuxやオープンソース・ソフトウェアの開発・配布や、Linux・オープンソースを積極活用するための教育番組の制作などのこれまでのNHKでは欠如していたことを抜本的に補うような革新的な取り組みが求められる。

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