農林水産省は、23日、令和5年度農林水産予算概算決定を発表しました。この中には、現在、深刻な感染拡大が社会問題となっている鳥インフルエンザ(AI)や豚熱(CSF)有事の際の殺処分・焼埋却などの防疫措置などを含む予算項目「家畜衛生等総合対策」の85億円も含まれており、ムダ遣いとの批判は不可避とみられます。FMGでは、まずはEUに追随すべく、採卵鶏のバタリーケージ飼養や肉用鶏(ブロイラー等)の超過密飼育といったような工業的畜産の禁止(豚・牛などの他の家畜・家禽についても同様)を農林水産省に政策提言をしていますが、現時点において、農林水産省は、そのような工業的畜産の禁止にかかる政策については具体化していないとみられます。(参考:EUでは、2012年から、(日本の採卵鶏では一般的な)バタリーケージを使用した養鶏は法律で禁止されています。)
農林水産省 令和5年度農林水産予算概算決定の内容(家畜衛生等総合対策は、下のPDFファイルの24ページを参照)
https://www.maff.go.jp/j/budget/pdf/r5kettei_juten.pdf
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