持ち込み禁止の留置施設にPSヴィータ、驚異の激甘処分
兵庫県警の淡路方面警察署総警務部門に所属する40代の男性巡査部長が、職務専念のために持ち込みが禁止されている商業ゲーム機、プレイステーション・ヴィータ(PSVita)を不正に持ち込んだうえ、課せられた巡視業務を怠っていたとして、兵庫県警が、この男性巡査部長を27日までに警務部長注意処分にしていたことが、神戸新聞の報道で明らかになりました。
警察官の不適切行為を取り締まる兵庫県警監察官室によると、問題の巡査部長は、昨年11月中の3日間、本や通信機器の持ち込みが禁止されている留置施設内に、前記の商業ゲーム機を持ち込み、巡視業務時間中に、「(巡視対象の)被留置者が少なく暇」だとして、被留置者に隠れて、この商業ゲーム機に録りためたテレビ番組をみていたということです。昨年11月24日の深夜、宿直責任者が、問題の巡査部長が居眠りをしているのを発見し、さらに、その机の上に、商業ゲーム機のテレビ録画をみるのに使ったとみられるイヤホンが置かれているのを不審に思い、問いただしたところ、商業ゲーム機の不正持ち込みが発覚したということです。この居眠りのためでしょうか、この日は、10分に1回行うことが定められていた巡視業務も怠っていたということです。
警察署の留置施設という、一歩間違えれば、逃亡のおそれもある、厳重な監視が求められる場所であるだけに、問題の巡査部長の行為は、非常に重大な問題行為であり、このまま気づかれずに不正持ち込みを続けていると、商業ゲーム機の特性上、つい出来心で、没入性の高い商業ゲームをプレイするようになるおそれもあり、そのようにエスカレートすれば、ゲームに没入している隙に逃亡されたりしていたかもしれないと考えると、懲戒免職にも値するほどの問題行為だといえます。それにもかかわらず、警務部長注意処分という激甘処分です。このようで、今後、また同様の不祥事を繰り返すことは、ほんとうにないと言い切れるのか、兵庫県警全体の警察官教育のあり方そのものも問われるべきだといえます。
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