金子総務相「消費者目線でみて不十分な対応」、KDDI通信障害

金子総務大臣は、2日から60時間以上も続いたKDDIの携帯通信ネットワークの大規模な通信障害からの復旧に関して、「概ね復旧したとみられる状況になっても、依然として音声通話が通じにくい状況が続いており、消費者目線でみれば、不十分な対応であると言わざるを得ない」と、KDDIに対して異例ともいえる厳しいコメントをした。

参院選直前のイメージアップ狙う意図か?

奇しくも今回の通信障害は参院選直前の絶妙なタイミングであり、現政権にとっては、国民の共感を得る「チャンス」ともなった。平常時の総務省の「ことなかれ主義」の仕事ぶりから察すれば、国民の関心がきわめて高いこの危機的なトラブルをうまく「政治利用」し、いつもはズブズブに甘い大企業に対してもあえて厳しい姿勢を見せることで、国民の共感を得たいという思惑もあるのでは、とみてとれる。このような見方は穿った見方なのかもしれないが、各主体においては、この絶妙なタイミングで起こったことであることも十分に考慮したうえで、適切な判断をお願いしたい。(参考として、今回の規模には及ばないものの、これまでにも、NTTドコモやソフトバンクも通信障害を起こした経緯がある。)

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