「防疫完璧のはずだが感染」は起こるべくして起こった

「ウインドウレス鶏舎に消石灰で防疫は完璧だったのに」岐阜新聞は、マスメディアの慣例によってこのように報じた。

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しかし、ふなあん市民運動メディアは、「感染は起こるべくして起こった」という、冷ややかコメントだ。

野鳥原因説は、論理のすり替えだ。何度も確認するのでご承知のこととは思うが、鳥インフルエンザの問題の核心は、超過密飼育による免疫力の低下だ。超過密飼育は、物理的に束縛されて鶏本来の生態に基づく行動がほぼ完全に阻害されるので、過大なストレスが溜まる。ストレスは免疫力を極度に低下させ、感染のリスクを極度に高めるということは、容易に理解できるはずだ。その当然のことができていないうえでの感染だから、起こるべくして起こったといえるのだ。

マスメディアは養鶏業界や国などから、論点を捻じ曲げて報道するようにと圧力をかけられているのではないかと勘ぐらずにはいられないが、ほんとうにそうなのかもしれない。専門家会合といわれる謎の会合もまた然りだ。野鳥原因説へのすり替えが抜かりない。

ケージ飼いで免疫力が極限まで低下していれば、本来なら感染し得ないくらいのごく僅かな量のウイルスでも感染させるのに十分である。ウイルスは空気を自由に漂うことができるので、ごく僅かな隙間もすり抜けることができる。ウイルスというのは生命を持った宿主の体内で爆発的に増殖できるので、理論上は、ウイルス粒子1個でも、ケージ鶏舎での感染拡大には十分だ。よくいうウイルス検査というのは、鶏の体内で増殖しているウイルスを検出するのであって、空気中のウイルスを検出するのではない。ウイルスは持ち込まなくても、すぐそこを漂っていても不思議ではない。これが、防疫が完璧なはずのウインドウレス鶏舎で感染が起こるほんとうの理由なのだ。なぜそこにあるのかはともかくとして、そこにウイルスがあり、鶏の免疫力が低下しきっているから感染したのであり、完璧だというのは、人間の勝手な主観にすぎない。ゆえに野鳥・野生動物原因説は滑稽きわまりない論点すり替えなのだ。

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