アベノマスク8200万枚がムダに、政権大痛手

昨年配布され、大不評で税金の無駄遣いだと批判が集中していた輸入布マスク(通称アベノマスク)の介護施設・保育所向けに配布する予定だった8200万枚が、未利用のまま倉庫に保管されていたことが、会計検査院による会計検査で明らかになった。アベノマスクは、全戸配布用の1億2千万枚と介護施設・保育所向けの1億4千万枚の計2億6千万枚が調達されたが、その約3分の1に相当する量が、配布されないまま廃棄物も同然の「塩漬け状態」となっている現状が浮き彫りにされたかたちだ。無駄といえば、安倍政権時に肝いりで準備が進められ、菅政権時に開催された東京オリンピックでのボランティアスタッフ向けの弁当の大量廃棄が、SDGsに矛盾すると問題視されたことが記憶に新しいところだが、今は31日に投開票が予定されている現政権の信を問う衆議院議員選挙の選挙運動期間中だ。党の垣根を超えた共闘で、旧民主党以来の政権奪還を虎視眈々と狙う野党勢力がコロナ後の経済回復政策や教育・科学技術政策、ジェンダー平等政策などへの、SDGsを意識した税金の使い方の適正化を訴えている絶妙のタイミングであるだけに、現与党勢力にとって大きな痛手になることは不可避の情勢だ。

「アベノマスク」8200万枚いまだ倉庫に…血税115億円がムダに 会計検査院が調査|日刊ゲンダイDIGITAL

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