先日の日曜日、能勢には、一気に雪雲が襲い、季節外れの冷たい吹雪が吹き荒れました。そんな吹雪がうそのように、昨日は春本番のうららかな風が吹き、能勢でも最高気温が15℃にも達しました。いよいよ、春の種まきなどで大忙しの農繁期のはじまりです。手始めにまずは、マロウとボリジの種をまきました。これから、気温や天気の変化を見極めながら、いろいろな原種・固定種の種をまく毎日が続きます。
畑の強い味方も啓蟄の目覚め
3月5日から20日までが啓蟄の期間です。草取りのために草マルチをめくってみると、IPMで用いる抗菌ハーブのひとつ、ウインターセイボリー(Satureja montana)もたくさんの新芽が動きはじめていました。そして、たくさんのクモが!「クモなんて、気持ち悪い」なんていってはいけません。実はこのクモ、畑では、何も手を加えなくても、ハダニなどの害虫を捕食してくれる、ものすごい働き者なのです。アブラムシを捕食してくれるてんとう虫もよくみかけます。化学合成農薬を使わず、ハーブによるアレロパシーなどを活用する銀鮒農法が、いかに自然に調和しているか、ということの証です。
能勢で最もこどもにやさしい農園を目指して
現代のこどもたちも、昭和の頃のような風味豊かで安心して食べられる野菜でおなかを満たしながら、季節の色や自然の香りを五感・六感を使って存分に感じ、日本のこころを力強く継承する情緒豊かな人に育つ、そんな農園をつくりたい。これが、能勢・ぎんぶなのうえんを開墾するに至った想いです。本気で農作業をしていると、写真をとることも忘れてしまったり、写真を載せたとしても、ウェブサイトでは伝えきれないこともあります。能勢・ぎんぶなのうえんのほんとうの魅力を実感するには、やはり直接現地に行くしかありません。農芸化学のフィールド研究にも取り組む教育農園、能勢・ぎんぶなのうえんで、宮沢賢治が説いたような大地との向き合い方を体得したいという方は、ぜひ、銀鮒の里アカウント(購読者アカウント)でログインいただき、お気軽にコメントをください。他では触れることのできない農業の世界にご案内いたします。
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