能勢・ぎんぶなのうえんだより(2024年5月4日(みどりの日))

ぎんぶなのうえんからのお知らせ

実生のクナウティア・アルベンシスが開花しました!

ご覧ください、この葉の色艶!これが、ほんとうに元気なクナウティア・アルベンシス(です。

他の生産者や栽培者の株とも比べてみてください。その差は歴然だと思います。

クナウティアといえば、いかにも草といった感じのボサ感をイメージするかもしれませんが、ほんとうに健康状態がよいクナウティアは、日光で照らされて、このように、みずみずしい光沢さえも感じられるのです。

アルベンシスの他にも、深赤色花のマセドニカがありますが、これも同様の傾向がみられるようです。

これをみて驚かれた方は、お目が高い!真の植物好きだと思います。実は、クナウティアをはじめとするスイカズラ科宿根草は、とくに初期育苗に独特のクセがあり、育苗難易度が比較的高い植物です。発芽させるだけでも困難であるうえ、不安定で、活着率も高くはありません。そのうえで、健苗育成となると、さらに技術力が要求され、作り手の真の園芸技術が試される植物ともいえます。

他の生産者によるクナウティア・マセドニカの苗を植えたことがありますが、株勢が貧弱で、培養土の土質も良くも悪くもない、まあまあといった感じでした。そのためか、梅雨の高温多湿に耐えられず、なくなってしまいました。

写真にある能勢・ぎんぶなのうえんのクナウティアは、3月の時点では、想像もつかないほどに小さく、ほんとうに開花するかと思えるほどでした。しかし、これが宿根草というもの。硫安を中心とした施肥をこまめに行うことで驚くほどの勢いで成長し、このような立派な開花株になったのです。

このような驚異の成長の秘訣、それは、試行錯誤の末に確立した、能勢・ぎんぶなのうえん独自のSFT(スマート施肥)技術にあります。窒素以外の肥料成分が肥料切れせず、窒素を切りたいときにはしっかりと切ることができるため、ぜいたく吸収による水太り現象を起こさせず、ガッチリとした病虫害に強い植物体を作ることを実現しています。さらに、低EC施肥体系(「減塩」施肥)と高CECの土壌設計により、吸肥効率と保肥力を最大化、施肥効率と施肥効果の発現性を高める数々の工夫がなされています。このクナウティア・アルベンシスは、昨年の春に播種したもので、農薬不使用で栽培しています。(今春播種・育苗分から、播種時に発芽・活着促進のためにジベレリン(植物成長調整剤;農薬)を使用しています。)

SFT技術の理解と応用には、農芸化学の理解が必要です。SFT技術の詳細は、能勢・ぎんぶなのうえんでの園芸農業講座を受講していただく方に伝授いたします。ご希望の方は、銀鮒の里アカウントを取得のうえ、お問い合わせください。

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