本日、大阪市内で化学物質過敏症の当事者や支援者を交えての談話会があり、その際、参加者の方から、「保育士など教育関係者向けの化学物質過敏症予防学習会を開催してほしい」との、とてもありがたいご提案をいただきました。
近年、小学校などの教育施設で、化学物質過敏症を発症し、不登校を余儀なくされるなど、こどもの化学物質過敏症の問題が深刻な社会問題となっています。化学物質過敏症の理解のためには、化学物質の毒性や健康リスクに関する正しい理解が必要です。この理解がないために、化学物質過敏症の患者の苦しみが理解されず、周囲からは冷ややかな言葉を浴びせられたり、家族の理解が得られず、事実上の家庭崩壊状態になるなど、人権問題としても根の深い問題となっています。化学物質過敏症は予防が何より大切です。これだけ得体のしれない有害化学物質があふれる異常な世の中にあって、誰がいつ化学物質過敏症を発症してもおかしくない状況にあります。誰一人として、化学物質過敏症とは無縁な人はいないのです。
そこで、教育関係者を主な対象とした、化学物質過敏症予防学習会の開催を呼びかけたいと考えています。講師は私、化学物質問題の市民運動28年のキャリアをもつ鮒ちゃん(化学とリスクコミュニケーション)と化学物質過敏症を発症している当事者(化学物質過敏症患者の生活の実情等)が務めます。開催要項は下記のとおりです。
【想定する参加者】
小学校教諭・中学校教諭・幼稚園教諭・保育士・フリースクール職員・教育NPO職員など教育関係者
【開催の形式】
基調提言(当事者の話とリスクコミュニケーションに関する講義)と、それを受けてのフリートークを予定
【1回あたりの参加人数】
新型コロナウイルス感染拡大防止と一人ひとりがじっくりと話すことができるようにするため、10〜15名程度での開催を予定
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