市民運動コラボレーションのマナーと心得

ご承知のとおり、銀鮒の里でおなじみのふなあんSEPCは、市民運動・市民活動における中間支援機能を持っています。あなたが本気で、なにか社会のお役に立てることをしたいと思い立ったとき、必ずといってよいほど、お世話になる機能です。中間支援は、業務内容としては行政的な業務ですが、本来ならば地方公共団体などの行政が手がけてもおかしくないような行政的業務を、今日では、NPOやNGO、任意団体などの民間セクターの自発的意思で手掛けていることが多くなっています。当然のことですが、民間セクターによる中間支援は、いわゆる「便利屋」や「御用聞き」ではありません。活動分野にかかわらず、心のある人間どうしのコミュニケーションで成立するものですから、マナーや何らかのレギュレーションが存在します。では、NPOやNGOが提供する中間支援機能を活用して市民運動コラボレーションを行う際、どのようなことに注意すればよいのでしょうか。

ギブ・テイクバランスは非常に重要

市民運動に限ったことではありませんが、テイカー思考は激しく嫌われます。とくに、公益性の高い市民運動においては、ギバー精神が非常に重視されます。ギバー精神は高ければ高いほどよく、むしろ、ギバー精神に偏重しているくらいのほうが、特性上、歓迎されます。テイク(見返り)はあまり求めない精神が欠かせません。いいかえれば、市民運動体に多くの見返りを求めるテイカー思考が強い人は、必ずといってよいほど、交渉(ネゴシエーション)で反りが合わず、トラブルメーカーになります。

先方の団体側の指示に従うこと、拒否は厳禁

このことは、例えば、災害救援ボランティアのような場合でよくわかるのではないかと思います。被災地でのボランティアがよくトラブルを起こしていることが問題となっていますが、たいていの場合、そのトラブルには、ボランティアスタッフの身勝手なテイカー思考が根底にあります。当然のことですが、ボランティアスタッフの受け入れを担う団体の指示に従うことが求められます。その指示は、ほとんどの場合、被災者のニーズを、ボランティアスタッフに伝達する橋渡し的な内容ですから、その指示に従わないのは、ボランティア活動の受益者である被災者のニーズに応えず、被災者が求めない余計なことをやらかして、逆に迷惑をかける結果を招くなどということもあり、ボランティアの本来の目的に逆らうことになります。とくに、活動し始めで、受け入れ先の団体のメンバーと人間関係が十分に確立していない段階で口答えする態度は、どれだけ寛容であったとしても、受け入れ先団体のメンバーからみれば、「人間関係を築く努力もせずに、『一方的にサービスよこせ!』だと?なんて生意気なヤツだ」と反感を持たれること必至ですので、絶対にご法度です。そういったテイカー思考を市民運動体に持ち込むこと自体が甚だ場違いであり、改められないのであれば、確実に市民運動の足を引っ張ることになりますから、そういう人は、市民運動に関わってはいけません。

コラボ・参画先の団体・プロジェクトの公式ウェブサイトをよく読むこと

よく、こういった場違いなクレームをよこしてくる人がいます。

「(市民運動団体・プロジェクトの)考えていることがわからない。」「初回の問い合わせでわかるわけがない」

結論、「ふざけるな!」です。こういうクレーマーは、ほぼ全員、共通している行動傾向があります。それは、公式ウェブサイトや、運動主体の考え方を伝える公式媒体を十分に読んでおらず、先方の期待に応える事前努力を怠っているということです。これらの公式媒体には、その市民運動体の考え方や代表・スタッフの思いが含まれており、そのようなことを伝える機能がありますから、事前に読むことなく、関わりをもとめていくというのは、非常に失礼にあたります。逆の立場になってみれば、誰でもわかることであるはずです。あなたが市民運動体側の人間だとして、あなたが思いを込めて発信している公式媒体を読んでいない何者かが、「あなた方の団体の考えていることなんか、よくわからない!」とクレームをつけてきたら、あなたはどう思うでしょうか。「読んでもいないくせに、あまりにも理不尽で身勝手なクレームだ」と思いませんか。そういうことなのです。

市民運動体の求めることに漏れなく対応し、人間関係構築の努力を惜しまないこと

そして、信頼のおける市民運動体であれば、人間関係の構築をスムーズに進めることのできるよう、アカウント(会員)登録をお願いしていることがよくありますが、そのようなアカウント登録も、あれこれ言い訳をしてはしないという人が多いです。アカウント登録は、市民運動で志を同じくする人が、市民運動体と密接な関わりを持ちやすくし、市民運動を円滑に進めやすくすると同時に、招かれざる人(トラブルメーカー・不審者)を未然に排除することで、安心して市民運動に取り組める信用の仕組みを提供する、本気の人思いのしくみです。もちろん、市民運動体は、市民運動を始めたいと思う人や、コラボレーションを模索している人に、アカウント登録を行うことを、前提条件として求めているわけですから、その要求に応えないことには、その市民運動体での市民運動ははじまらないというわけです。

そして、その市民運動体に何かを求めるのであれば、まず、その市民運動体の代表やメンバーとの人間関係の構築を第一にすべきです。これは、ふなあんSEPCに限ったことではなく、どのような考えの、どのような活動分野の団体であっても、同じことがいえます。なぜなら、人間対人間のコミュニケーションと、それによって構築される信頼関係が何より大切だからです。そのようなプロセスがない市民運動はあり得ません。

うますぎる話に要注意、少し厳しく感じるレギュレーションは信頼の証

多くの人が曲解していることなのですが、「誰でも気軽に参加できる市民運動がよい」ということがあります。これを、「自分は何もしなくても、その市民運動を通じて、得られるものがあって、自分にとってお得」だと、損得勘定で考える人がいます。前に述べたテイカー思考に通じるものもある、あまりにも痛い勘違いです。その「誰でも気軽に」を実現するために、裏ではどのような努力を重ねているのか、わかるでしょうか。「誰でも気軽に」とありますが、善良な草の根市民的な活動であるかぎり、その持続可能な実現のためには、あなたを含めた各主体の積極的な関わりが欠かせないのです。もし、ほんとうに、「何もしなくても、得られるものがある」ような、あまりにも好都合な触れ込みの活動があるとすれば、そのような活動には、詐欺が潜んでいると疑うべきでしょう。マルチ商法などと紐付けられた不審なニセ市民運動も多く潜んでおり、とくに、儲け話に弱いであるとか、テイカー思考の強い人は、詐欺で騙される側にも騙す側にもなる社会的リスクが高いですので、注意が必要です。当然、草の根市民運動には、何らかのレギュレーションが設定されており、それによって、秩序が保たれているのです。レギュレーションは遵守が当たり前、反逆・無視はもってのほかです。世の中には、人間関係が構築されていない時点で、多くのものやことが得られるというような甘い話はないと心得るべきです。

ふなあんSEPCには、日本の他の市民運動体と比べても、比較的厳し目に感じるくらいのレギュレーションがあります。そのレギュレーションは、ふなあんSEPCの活動理念を反映する(矛盾しない)一貫性を重視したものですので、信頼の証といえます。銀鮒の里アカウントの取得自体は無償ででき、広い門戸を確保していますが、その後の人間関係構築の努力は非常に重要となります。「カネで解決ではなく、人間性で解決」、そういった方向性があることも、非営利の市民運動体ならではといえます。

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