SDGs「達成は危機的」、国連首脳級会合

国連で18日と19日の2日間開催のSDGs(持続可能な開発目標)に関する首脳級会合で、18日、「現状において、2030年のSDGs目標達成は危機的な状況にある」と、非常に厳しい現状があることを示したうえで、全体的なSDGs目標達成に向けて、各国がより一層の持続可能性政策の遂行と国際的協調を約束する政治宣言を採択しました。政治宣言自体に国際法的な拘束力はありませんが、SDGsが、差し迫った地球規模の自然・人文の全体的危機に、各目標間と各国家間がつながりをもって連携的に取り組む(→SDGs 17)緊急必要性から提起され、国際社会がこれに同意した経緯から考えれば、その事の重大さがいかに大きいかがおわかりいただけるかと思います。SDGsは8年前の2015年に採択され、目標年の2030年までの15年の間に、互いにつながりを持つように、17の地球規模の目標達成を、国連加盟国が互いに協力しあって目指す包括的目標概念で、今年はその中間年にあたります。折り返し地点にある今、銀鮒の里学校をはじめとするふなあんSEPCでも、現状の強い危機感をもっていることは、直近の記事からもおわかりいただけるとおりですが、ことに日本においては、社会的課題や国際的課題を「ジブンゴト」として捉えず、日々の生活活動や事業活動に反映させない、「だれかがやってくれるだろう」「自分がやったところで何も変わらない」というような、利己的な過度の楽観志向や強い思い込み、そして、多数に合わせようとすることで、多様性が育たない日本特有の「金太郎飴的」同調圧力の強さとが相まって、SDGsの目標達成の芽を摘むように作用しているのではないかと警鐘を鳴らし続けています。

会合の冒頭で、グテレス国連事務総長は、「SDGsは単なる17の目標の羅列ではなく、それら目標の全体的な達成を目指す世界中の人々の想いが込められている」と、原点回帰をあらためて呼びかけました。TGALの考え方が世界の常識になって久しい今、私たち一人ひとりに何ができ、何をすべきという熟考に基づく着実な主体的実践が求められています。今流行りのカードゲームでもお遊びでもなんでもありません。FMGでありのままのSDGsについて真剣に討論しませんか。

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