【チセミラ】お店でキャベツの外葉を捨てる人ってなんなん?

あなたの知性は意外とみられています!

あなたの知性は周りから意外とみられています。そんな、サステナビリティに気を配る知性派の視点で掘り下げる社会科学・学際領域バラエティ「チセミラ」、今回は、「お店でキャベツの外葉を捨てる人ってなんなん?」です。

例えば、お店でキャベツの外葉を捨てる人がいます。結論からいえば、そういう人は、自分勝手で低知性です。しかもこれは、キャベツの外葉だけではなく、キワモノは、肉や魚のパックまで捨てて帰る人もあり、さまざまな「変種(var.)」もいます。そういう人に、お店は苦慮しているといいます。では、なぜ、そういった低知性な人は、お店でキャベツの外葉を捨てるのでしょうか。「持って帰るときにかさばる」「ただなんとなく(みんなやっているから)」など、知性がやや高いかな?と思える人は、「外葉には高濃度の残留農薬があるから」など、理由はさまざまだと思います。しかし、残念ながら、これらの理由は、農学の博士号をもつヘンな鮒からみれば、すべて低知性の発想というしかありません。「ただなんとなく」は、明らかに思考停止のサインです。

外葉は味が濃くて美味、外葉のような濃い味の品種も

外葉はキャベツの中で最も味が濃い部位で、キャベツ特有の風味のベジブロスが出ます。細かく刻んで加熱料理がおすすめです。また、カーボロネロやケールなどは、キャベツの外葉のような濃厚な風味が特徴のキャベツで、カーボロネロは、能勢・ぎんぶなのうえんでも栽培しています。外葉を捨てるのは、もったいないですし、フードロスをなくすSDGsの観点からも問題があります。

その気遣い、残念!残留農薬は中にもしっかり含まれます!

有機栽培や農薬不使用ではないかぎり、市販されているほとんどのキャベツには、ネオニコチノイド系殺虫剤やアセフェートなどの浸透移行性農薬が使用されています。浸透移行性農薬は、有効成分が根や葉から吸収され、植物全体に有効成分が行き渡る性質がある農薬です。ネオニコやアセフェートを使えば、どこをかじっても、虫が死ぬようなキャベツができるわけです。外葉だけ農薬がついていると思っていたそこのあなた!残念でした。それは甘い認識です。残留農薬が含まれていることを気にせず、割り切って外葉ごと買うか、残留農薬や生産地での農薬の環境影響を気にするなら、農薬不使用であるか、環境安全性上の問題がある農薬成分が使われていないことを確認してから買う習慣にするのが、知性派の行動様式です。

外葉ごと持ち帰って、ひとつでいろいろな味を楽しむ発想に変えよう!

日本一ドケチとか、転じて、廃棄物問題に日本一敏感だといわれる岡山県人のヘンな鮒は、外葉付きキャベツは、外葉も工夫して食べて、ひとつでいろいろな味が楽しめるので得した!と思います。外葉を取り去って売る農家やお店は、品種選びや野菜の味に自信がないから、おいしいはずの外葉を除去するのです。逆に、それらに自信のある農家から直送されるキャベツなどの野菜は、外葉を除去するトリミングをあえてせず、ありのままだったりします。大根などでも同様のことがいえます。外葉を食べる消費者の意思表示は、農産物の品質評価に厳しいのだという知性的な判断に基づく行動なのです。賢くみられたい人は、外葉はつけたままで持ち帰りましょう。

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