茨城県は2日、同県八千代町の県内最大級の採卵養鶏場で、鳥インフルエンザの疑い事例が確認されたと発表しました。1棟で100羽程度がまとまって死亡しており、そのうち13羽について簡易検査を行ったところ、13羽全てで陽性が確認されたということです。3日の午前中には遺伝子検査の結果が判明するとみられ、鳥インフルエンザの疑似患畜であると判定された場合、直ちにこの採卵養鶏場の採卵鶏の全数にあたる約111万羽を殺処分することになります。
FMGでは、この採卵養鶏場は、昨年3月に倒産したイセ食品の関連会社であるエッグドリーム八千代である可能性が高いとみています。エッグドリーム八千代は、自動車で有名なトヨタグループの商社であり、第一屋製パン(東京都小平市)を傘下に持つことでも知られる豊田通商(名古屋市)とイセ食品(倒産;経営再建中)との合弁で建てられた、設計飼養羽数120万羽の、茨城県内最大級のバタリーケージ養鶏場です。八千代町には、エッグドリーム八千代と同等以上の飼養規模の採卵養鶏場は他にはないことが、FMGの地図情報調査でわかっています。(2022年3月21日付のFMG記事を参照)

埼玉県日高市でウズラ、茨城県かすみがうら市で家禽3種
埼玉県は1日、同県日高市のウズラ飼養農場のウズラが、高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜と判定されたと発表しました。これを受けて埼玉県は、このウズラ飼養農場のウズラの全数にあたる149,057羽を殺処分しました。防疫作業のうち、殺処分は即日完了したということです。
茨城県は2日、茨城県かすみがうら市の家禽飼養場の家禽約4,800羽が、高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜であると判定されたと発表しました。この家禽飼養場では、鶏・アヒル(フランス鴨)・ホロホロチョウの3種を飼養していました。高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜と判定されたことにより、この家禽飼養場の家禽は全数が殺処分され、焼却されるということです。
埼玉県による公式情報
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0908/katikuboueki-top/hpai4satusyobunsyuryou.html