東京都台東区で、全国的にも画期的な持続可能性食認証(ベジタリアン・ヴィーガン・ハラール・コーシャ等)の認証取得を推進(費用助成)する施策が始まっています。持続可能性に気遣うサステナブル・ニーズに自治体レベルで応える事例は全国的にも少なく、台東区のシティ・プロモーションに期待が集まりそうです。
[東京・台東区]ベジタリアンやヴィーガン等の食の認証取得の助成を開始
古きよき江戸下町の佇まいで外国人旅行者に人気の地域
台東区は人口約20万人(うち定住外国人比率約7%)の東京特別区(東京23区)域で、東側に隅田川が流れる面積が最小の区です。古きよき江戸の下町情緒を今に残す浅草があり、東京観光で最も人気がある文化遺産的価値の高い地域を有しています。その町並みから、東京特別区の中心部(市街地域)にある区のなかでは比較的落ち着きがあり、滞在しやすい印象があります。東京メトロ・都営地下鉄などの交通が充実し、東京都区内各地へのアクセス利便も高くなっています。
サステナブルニーズ層が、東京出張で最も困るのが、食事です。これまでは、宗教上の理由から、特定の食品が禁忌の外国人が食事の問題を抱えていると思われてきたようですが、SDGs時代の現在では、宗教上の理由とは別に、地球環境や動物福祉・生命倫理の配慮を日常の食事で反映するサステナブルニーズ層が国内外で急増しており、とくにその意識が高い欧米からの訪日客の心を掴むことが、シティ・プロモーションの重要課題となっています。台東区は、そのようなニーズにしっかりと応えようとしています。台東区内でヴィーガンが安心して食事できるヴィーガン認証店の増加など、今後の取り組みに期待が持たれます。
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