【独自速報】大阪市に小林製薬に対するNMR命令を提言、紅麹健康被害の原因とされる未同定物質めぐり、FMG

FMGは27日、大阪市に対して、小林製薬へのNMR構造解析命令を発出するよう提言をしました。大阪市は同日に、厚生労働省からの通知に基づき、小林製薬に対して、腎障害などの健康被害の原因となる疑いのある紅麹使用食品について、回収命令と廃棄命令を発出したばかりですが、シトリニン以外の未同定物質(謎の物質)については、いまだに不明のままにされている実態があり、各方面で不安や混乱を招く原因となっています。

FMGによる提言は、「クロマトグラフで同定不能な未知物質とわかった時点で、絶対的な構造決定方法であるNMRを検討すべきというのが、化学実務での流れであるべきだが、今回の問題では、未知物質のままで放置されている状況が続いているようであり、混乱を招いている。この状況を打開するためには、一刻も早いNMR構造解析の実施が欠かせないといえ、大阪市には小林製薬に対して直ちにNMR構造解析命令を発出していただきたい。」という主旨の提言です。前の記事のとおり、NMRはかなり大掛かりな装置ではあるものの、中堅クラスの製薬企業(GMP対応)でも運用されていることから、自社の中央研究所ももつ大手の小林製薬にもNMRは使用可能な状態であるものとみられます。

FMGによる提言の際、大阪市は、「現在のところ、小林製薬に対しては、未同定物質について、どのようなプロセスで特定しているのか、逐次報告するように求めています。その報告に基づき、大阪市としては、(FMGの)提言の内容も考慮しつつ、厚生労働省とも協議しながら、対応していく予定です」と回答しました。

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