鹿児島県は、4日午前、3日午後から、同県出水市高尾野町の採卵養鶏場で鳥インフルエンザ感染の疑いがもたれていたことに関して、遺伝子検査の結果、H5亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルス(HPAI)が確認され、HPAIの疑似患畜であることが確認されたと発表しました。これを受けて鹿児島県では、直ちに、この採卵養鶏場の採卵鶏の全数にあたる約3万4,000羽の殺処分を始めました。この事例の確定によって、鹿児島県出水市内だけで今季5例が発生したことになります。鹿児島県の発表資料によると、HPAI5例目の養鶏場から半径3km以内の移動制限区域内では、13戸・約60万5,000羽の採卵鶏養鶏場、前の採卵養鶏場を含む16戸・約70万4,000羽の家禽飼養場があり、移動制限区域を除く半径3kmから10km以内の搬出制限区域内には、33戸・約122万8,000羽の肉用鶏養鶏場、26戸・約120万1,000羽の採卵鶏養鶏場、前の養鶏場を含む67戸・約311万7,000羽の家禽養鶏場があるということです。さらに、今季1例目から5例目までの移動制限区域と搬出制限地域内に該当する家禽飼養場の数とそれらの飼養羽数は、99戸・約452万8,000羽になるということで、出水市をはじめとする北薩地域の産業が、養鶏などの工業的家禽畜産に大きく依存している実態をよく表しています。
鹿児島県からの公式情報
https://www.pref.kagoshima.jp/ag07/r4-hpai/5-2.html
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