経験的に70〜80%程度達成できる常に「のびしろのある」目標を立てる
モチベーションが高い強気の状態であれば、100%達成できない可能性が高いであろう、強気の目標を立てるものです。そうすれば、100%の達成を目指して、最高のパフォーマンスを引き出して取り組みますが、実際はそうはいきません。例えば、1日かけて農作業をするとします。自然と真剣に向き合えば、自然は自身の思うようにはなってくれないので、作業が思ったほど進まない、それが自然相手の作業の常というものであり、物事そんなに甘くはないということを思い知らされるものです。しかし、自分なりに真剣に向き合った結果であれば、100%達成できなくても、悔いはなく、心地よい達成感が得られ、次のさらなる高みへとつながっていくのです。その達成度は、合格の最低ラインともいわれる70〜80%程度が妥当です。なぜなら、慣れたりして、技術が向上していけば、次は前回よりも達成度が100%に近づいていき、そうなれば、レベルアップして、また70〜80%は達成できそうな目標を立て、100%にできるだけ近づくべく真剣に取り組む…の繰り返し、それこそがまさに、持続可能なPDCAサイクルです。
100%達成前提の目標は甘えが出て、成長が止まる
人間の普遍的な心理で、100%達成できることがあたりまえの目標を立てるようでは、どうしても甘えが出ます。100%できて当たり前なので、万一100%達成できなかった場合の落胆が大きく、これでは持続可能な成長は期待できません。成長を目指すために、いきなり難しすぎることに挑戦するのではなく、程々にやりがいを感じるくらいの難しいことに挑戦すれば、その難しいことを達成できた時の肯定感が大きく、次に繋がりやすく、結果的に成長が早くなるのです。この難易度も、達成可能性70〜80%程度と、うまくいかないかもしれないが、頑張れば達成可能の可能性があるくらいの目標達成が妥当です。イノベーションの創出も、このバランス感覚がとても重要です。
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