梅雨明けからお盆明けまでは忍耐の端境期
大阪市内では、きょう、天神祭のクライマックスを迎え、京都市内でも祇園祭の後祭で盛り上がっていますが、関西の街中がお祭りムード一色のなかでも、能勢・ぎんぶなのうえんでは、雨さえ降らなければ、夏秋野菜の管理や秋冬野菜の春化処理・播種などの農作業です。梅雨のジメジメから解放されたかと思いきや、梅雨があけると、カラッカラの灼熱が容赦なく襲います。いつ水がなくなるか、ヒヤヒヤの対象が逆転しています。
山間部で本来なら関西の避暑地になってもおかしくない能勢ですが、今年は異常な暑さです。昼間の最高気温は、33℃くらいにも達し、地点によっては、さらに高温になります。昼間は大阪の平野部とほとんど変わりありません。夕方になると、平野部では信じられないくらいに涼しくなる日もありますが、おととい作業した日は、夕方にも熱りが冷めない異常な暑さでした。
能勢・ぎんぶなのうえんは、目下のところ、記者が一人で、豊中から片道約25kmの自転車ロードを経て、手作業で行っています。一昨日の鍬入れ作業では、熱中症になる一歩手前を経験しました。これまでの経験に基づく、自転車ロードと手農作業に特化した身体のメンテナンスをし、できるだけ冷えた無糖の飲料水を5Lくらい飲んでもです。暑くさえなければ力が入るはずの備中鍬も力が入らない！力を入れると、まるでオーバーヒートした車のようになってしまいます。そのまま無理をして作業を続ければ、確実に熱中症にかかる状況です。そこで急遽、水分補給と貴重な日陰での休息、アイシングもしました。ある程度は作業はできたものの、熱中症をいかに予防するかに終始した、そんな日のようでした。
一歩油断すれば、熱中症かマムシかマダニのいずれかで死の淵を彷徨うことすらある能勢・ぎんぶなのうえん、あなたはどう思いますか。そのような農園は、能勢・ぎんぶなのうえんに限ったことではなく、能勢ではどこでもあることです。そのような、一見して過酷にみえる現場こそ、安心安全の根源なのだと思うそこのあなた、お目が高い！きっと、そのような方は、失敗したり不器用で周りから笑われようとも、正しいと信じることに愚直なまでに向き合い、主体的に真実を追求する、市民運動の真髄を心得ているほんものの市民運動家の資質をもっています。40代最後の夏になっている能勢・ぎんぶなのうえんの「ヘンな鮒」、現状では、暑熱と孤独との闘いを強いられています。もはや日本では、絶滅危惧種です。正真正銘の草の根市民運動を守り抜き、心身ともに強くたくましく、草木に負けない勢いでにおう、次代を担うねばりづよいこどもを育てることに心から共感できる方、まずは、銀鮒の里アカウントを取得されてから、能勢・ぎんぶなのうえんにご連絡ください。厳しいかもしれませんが、それ以上に、温かさや希望を強く感じるはずです。そのような体験が常にでき、常に何かを創造するような農園を目指して、日々、努力や研鑽を惜しまず取り組んでいます。こどもたちのために一緒に活動したい方、お待ちしております！
オープンソース種子が大量に採れています
登録品種全盛の種子法・種苗法時代にあって、オープンソース品種のプラントジーンバンク（PGB）の機能を果たすべく、できるだけ多品種の栽培に取り組む能勢・ぎんぶなのうえん。現在、コモンマロウ（アオイ科多年草）、コーンフラワー（キク科一年草）、リムナンテス（リムナンテス科一年草）、天王寺蕪（アブラナ科一年草）などの種子が大量に採れており、お分けすることが可能です。例にあげた品種以外にも、数量限定ではありますが、お分けできるものがあります。能勢・ぎんぶなのうえんは、一般的な営利の種子店ではなく、教育農園です。「カネさえ払えば何でも解決できる」というような資本主義社会の拝金主義の歪みを是正するという活動目的もあり、誰にでも販売ということは行っておりません。その分、心から欲しいと願い、明確な目的意識をもって、夢を実現したいという方には、その思いに応えたいと思います。例えば、コモンマロウは、一般市販では300円で100粒あるかないか位の量ですが、能勢・ぎんぶなのうえんでは、それどころではない大量にあります。数株植えるだけでも豪華です。努力次第で、夢の世界のようなマロウのお花畑も実現可能です。タネを「買うもの」ではなく、「夢と希望のスタート」と捉える優しい心の持ち主にお分けしたいと思います。今秋には、苗の頒布も予定しています。能勢・ぎんぶなのうえんの力強い苗から育てたいという方も、苗の予約のお問い合わせを承ります。まずは、銀鮒の里アカウントをご取得いただき、ヘンな鮒まで、欲しい気持ちをお伝えください。ご連絡お待ちしております。
コメント