【うんち盛りのこどもは厳戒！】夏休みのこどもたちを襲う「マクド腹痛」をご存知ですか？

マクドのセットで腹痛に！原因不明の下痢・便秘も…

2004年公開のアメリカのドキュメンタリー映画作品「スーパーサイズ・ミー」は、アメリカの保健衛生問題の解決に貢献すべく、主演の男性が体を張って、約1ヶ月間にもわたり、あえてマクドナルドで提供されるものだけしか口に入れないという、「きわめて不健康」といわれる生活を送り、身体にどのような変化が起こるかを検証する、市民運動映画の伝説的作品として有名です。この映画では、実験開始2日目にして、しゃっくり、おなかの張り、おならなどの身体の異変が顕著に現れ、最初のうちは、これらの症状そのものをアメリカンジョークとして笑い飛ばしていましたが、程なくして、ジョークにならないほどの激しい腹痛と嘔吐に襲われたのだといいます。これが、いわゆる「マクド腹痛^{（※関西）}」（マック腹痛^{（※関東など）}）です。

マクドたった1食だけでも腸内細菌叢が乱れるおそれ

小学生くらいのこどもで、よくお腹が痛くなったり、下痢うんちや石ころうんちが出るという場合、まず最初に、食品添加物や肉食偏重などの食生活の乱れが原因として疑うべきです。

小腸や大腸といった腸管には、全身の約3分の2にもあたる免疫細胞が分布していることから、腸の健康状態は、免疫にも密接な関係があると考えられています。腹痛やうんちの異変（ブリストルスケール異常）は、免疫異常の予兆として捉えるべきであるといえ、とくに最近では、新型コロナウイルスオミクロン株BA.5や同 BA2.75の感染急拡大やサル痘といった「感染症の嵐」といえる危機的状況で、予断を許しません。業界忖度上のタブーからでしょうか、他のメディアでは報道されませんが、これらの感染急拡大の背景には、マクドによる腸内細菌叢の乱れによる免疫力の異変があるのかもしれません。これだけマクドナルドの店舗が多く、店の混雑ぶりからすれば、そのように疑うのもやむなしの現状だともいえるでしょう。

さて、こどものうんち（腸内細菌叢）の話に戻りますが、本来、健康的な食生活を送るこども（小学生くらい）のうんちには、善玉菌が多くとても清浄であり、太さ5〜6cmで明るい茶色やカーキ色のこどもうんち（ブリストルスケール3〜4^※）は、ばばっち感あふれる、とても芳しい香り（発酵香）を放ちますが、ご察しのとおり、こどものおなかそのものの内容積が成人の約半分程度と小さく、限りがあるため、こどもうんちの腸内細菌叢は、食生活のわずかな変化でも敏感に反応するほどで、とても繊細でもあるのです。健康なこどもは、その限られた内容積の割には、大人顔負けなほどの大きなうんちを出すわけです。その大きなこどもうんちは、味はほとんどないか、乳酸菌やビフィズス菌に由来するとみられる、ほのかな酸味があります。とても活発な小学校3年生の女の子のなかには、「マクドナルドを食べても、めちゃくちゃでっかいうんちがでたよ」と話していた人もいましたが、その人は、もともとの腸内細菌叢が超人的に優秀だった、特別な例なのかもしれません。しかし、多くは、学校でうんちができないこどもや、便秘や下痢で悩む、腸に問題を抱えるこどもが多いといいます。マクドナルドは、たったハンバーガー1食だけでも、繊細なこどもうんちの腸内細菌叢は大きく乱れるおそれがあります。とくに、学校給食を食べない夏休みは、家庭での食生活によっては、腸内細菌叢が安定しない場合も考えられます。もし、うんちがすっきり出なかったと訴えるこどもがいたら、最近の食事をきちんと調べてみてください。とくに、直近1週間で、一度でもマクドナルドを食べたことがあるこどもだったら、要注意です。（マクドナルド以外でも、ヤマザキパンやコカ・コーラ社飲料など、合成保存料や乳化剤、合成甘味料などの食品添加物が多用されたジャンクフードも、腸内細菌叢を乱しがちで、マクド腹痛と同様の腹痛の原因となります。）できることなら、そのこどもが活発な活動をしている合間にうんちをしてもらい、そのうんちを注意深く観察してみてください。十分な太さ、十分な硬さ（ねばり）、明るめの色、芳しい香りがあるかを確認して、一項目でも異変があるようであれば、すぐに食養生をさせてあげてください。お盆を控えたこの夏休みの時期、家族や親戚が集う機会が多くなり、また、伝統を大切にするお盆では、殺生を行わず、夏野菜を多く食することから、活発にあそぶこどものうんちでこどもの元気を確かめる格好の機会となります。元気なうんちが確認できた場合でも、都会に帰ったあとでマクド腹痛にかかるのを未然に防ぐための「うんち家族会議」をするのもとても有意義ですので、ぜひやっていただきたいと思います。

※ブリストルスケール4のいわゆる「バナナうんち」が理想的なうんちだといわれることがいわれることが多いですが、銀鮒の里学校が多くのこどもうんちを観察してきた結果、ブリストルスケール3.5といえる、バナナうんちのではじめ約4分の1から半分が、煮豆くらいの硬さのおまめうんちがみっちり固まってついた、やや硬めのさつまいも（ふかしいも）型うんちのほうが、大腸の水分吸収の働きがより活発であり、香りもさらに良好な、さらに健康的な状態であることがわかっています。

マシーンコンタミ説

マクド腹痛で、もう一つ注意したい視点があります。それは、ドリンクディスペンサー配管など、食品機械内部（細部）の細菌汚染の疑いです。一説によると、マクドのドリンクディスペンサーから吐出されるドリンクには、大便器の水たまりの水よりも多くの細菌が存在しているという説もあるほどです。日本マクドナルドのあるアルバイト店員の談話でも、「（外見からは、多くの点で徹底した衛生管理をしているように見えるが、）マシーンの内部の配管の日常的な清掃までは行っておらず、盲点になっている」と、不備を認めているほどです。細菌のかたまりといえる健康なこどもうんちが食べられるくらいきれいなように、細菌がすべて悪いわけではありませんが、マクドナルドの食品マシーンに非意図的に繁殖するような雑菌に関していえば、そのように都合のよいものとはいえません。実際に、海外のマクドナルドでは、ドリンクのディスペンサー内部配管の細菌汚染が原因と思われる健康被害も起きているといいます。その配管の清掃で、どのような化学物質を使用しているかも不透明です。熱中症対策で、外出先で飲料水を買い求める機会も多くなる時期です。マクドナルドはもちろん、ドリンクディスペンサーを用いる機械を通すドリンクも避けたほうがよいでしょう。気になる方は、飲料水を自前で持参するか、外出先で買い求める場合は、衛生的に包装された飲料水を買うようにしましょう。