妊産婦の便秘に要注意

おかあさんの便秘が過敏体質やこどもの発達障害にも関係か

小腸や大腸は、物質を吸収する臓器ですから、当然、腸管を通過する(もしくは、腸管で合成される)化学物質が健康に大きく影響するということは容易に想像できるかと思います。とくにうんこをつくる臓器である大腸には、人体で最も多くの常在菌(腸内細菌)が、食物から摂取したものには含まれない有益な化学物質を合成するなど、共生関係を保っています。例えば、残留農薬などのネオニコチノイド系殺虫剤が、生まれるこどもが発達障害児になるリスクを高める可能性がよく知られていますが、便秘で大腸や直腸内にうんこが滞留することで発生する異常な化学物質も、母体の発がんなどのリスクだけではなく、こどもへの経世代影響、例えば、化学物質過敏症や食物アレルギー、アトピー性皮膚炎などの過敏体質になりやすくしたり、発達障害児になるリスクにも関係するのではないかと考えるのが、毒性学的には自然な考え方といえます。

一筆うんこを出す健康なひとの腸内細菌は

腸内細菌のうち、人の健康に有益な化学物質を合成する細菌を善玉菌(例:ビフィズス菌、酪酸菌)、人の健康に有害な化学物質を合成する細菌を悪玉菌(例:ウェルシュ菌、カンピロバクター菌)、腸内細菌の勢力次第で善玉・悪玉の立場が替わる細菌を日和見菌(例:バクテロイデス菌、腸球菌)といいます。よく「善玉菌と悪玉菌とのバランスが大切」といわれることがありますが、実はこれには誤解を含んでおり、日和見菌が条件によっては感染症を引き起こす場合もあることから、悪玉菌として扱われたことによって生じた誤解と考えられます。正しくは、「善玉菌は多いほどよく、それ以外は日和見菌が圧倒的に優勢で、悪玉菌はほとんどない状態がよい」となります。ねばりづよい一筆書きうんこを出す健康な20〜30代くらいの成人のうんこ中の腸内細菌のシェアは、善玉菌は約20%、日和見菌が約80%、悪玉菌は検出することすら困難なほどとされています。小学生くらいのこどもになると、うんこ中の善玉菌の割合がさらに大きくなるようです。いずれも食べられるくらいきれいなレベルです。排便後の香りでいうと、プレーンヨーグルトやすぐき漬けのような爽やかな発酵香があり、硫化水素やスカトールのような悪臭はなく、うんこそのものが芳香剤になるくらいです。

一筆うんこがもりもりすっきり出たおかあさん(イメージ)
超快便の一筆おかあさんうんこ(イメージ)
いろいろな野菜をおなかいっぱい食べるので、とてもカラフルなうんこです。重さ500g以上、太さは5cm以上もあります。古漬けやプレーンヨーグルトのようなねばりづよくフルーティーな香りがします。このようなおかあさんのこどもはきっとねばりづよく育つはず!

妊産婦はとくに便秘になりやすいが危険でもある

女子特有のホルモンバランスの関係などもあり、妊産婦は便秘体質になりやすいといわれていますが、それが当然だからといって何も対策を打たないと、前に示したように、こどもへの母子経世代影響が及ぶ可能性も否定できないなど、たいへん危険です。母体の大腸がん、直腸がんのリスクだけではなく、こどもが過敏体質になりやすかったり、発達障害児になるおそれも否定できません。禁煙や妊娠中の飲酒を慎む、ヘアダイや柔軟剤などの有害化学物質は使用しないことは当然のこととして、さらに、食生活や家事などでの適度な運動刺激などでの腸活を正しく行うことが大切です。減量(ダイエット)を理由に食を減らすのも厳禁で、とくに妊産婦の場合は、植物性タンパク質やビタミン(とくに葉酸)、食物繊維を意識して、自分自身の腸内細菌を育て、太くて長いうんちをもりもり出すために、おなかいっぱいもりもり食べることが、便秘予防で物質の流れを正常に保つ上でなにより重要です。

食物繊維の一日摂取量30g以上、おかあさんうんこ量450g/日以上が目標

おかあさんの大腸は常に善玉菌やねばりづよさ(抵抗力)をもたらす日和見菌で満たされ、便座に座れば、毎日すぐに極太の一筆書きうんこがもりもりすっきり出る状態を保てば、そのような問題は未然に回避することができるでしょう。厚生労働省の情報によれば、成人の食物繊維の一日摂取目標量は、男子で21g以上、女子で18g以上とされ、その目標を日常的に達成している人のうんこ量は150g程度とされていますが、これは、「マクドナルドやヤマザキパン、コンビニ弁当のようなものをたまに食べることも想定した、都会の現代人の食生活に忖度」した目標であることも忘れてはなりません。昭和初期頃の成人の平均うんこ量は400g以上はあったとされ、これは、現代のマレーシアやウガンダの農村部の人のうんこ量と同等の水準です。今日でも、畑の野菜を毎日大量に食べる日本の農村部在住者のうんこ量は都会人の倍以上(300g以上)はあるとされています。そのような昭和初期頃の日本人は、菜っ葉の炊いたんや大豆の五目煮、きんぴらごぼう、玄米ご飯のような、大量の食物繊維が自然にとれる食生活で、1日30g以上は軽く摂取していたとみられています。そこで、銀鮒の里学校は、食物繊維の一日摂取目標量30g以上を提案します。多いように思われるかもしれませんが、一日三食を玄米ご飯にし、前掲のようなおかずにすれば、簡単に摂取できます。とくにおかあさんの場合は、一日に450g以上のほのかに酸っぱい香りのする、カフェオレのような色の大蛇(直径5〜6cm程度)のような一筆書きうんこが出れば、母子ともに前向きな子育てが約束されると期待してよいでしょう。(小学校6年生の一日うんこ量の目標も450g以上でピークですから、このピーク水準を維持するという感じになります。もちろん、それ以上に増えるのはさらによいことです。出過ぎでよくないことはありません。)最近の水洗トイレは、マクドナルドを食べるような人がする、少量のうんこを流すに足りるような貧弱な設計になっているので、健康なおかあさんなら、トイレのほうが悲鳴をあげることがあります。そういうときは、力強い夫の愛情で、あたたかいおかあさんうんこを、まごころ込めてすくい上げてあげましょう。流れないと割り切って、はじめから、18Lくらいの缶に洋式便座を乗せた手づくりのバケツトイレ(マタニティトイレ)に座れば、流さないトイレなので安心です。善玉菌や日和見菌が優勢なおかあさんうんこは、味噌のように空気に触れない状態で置くと、腐敗せずに発酵し、悪臭もしません。発酵したら、畑の肥料としても使うこともできます。マクドナルドやヤマザキパンを食べないおかあさんのうんこですから、薬まみれの疑いがある家畜の糞堆肥を使うよりもはるかに衛生的です。

うんこを出しやすい姿勢

この人のように、洋式便座に座ってうんこをする場合は、足を浮かせて、肛門をトイレの開口部にツンと突き出すように意識して、少し前かがみに座ると、直腸が真っ直ぐに伸び、うんこがなめらかに押し出され、すっきり出しやすくなります。必要に応じて、こどもが使う踏み台を使ってもよいでしょう。出にくい状態で無理に力むと、痔などの原因にもなり、うんこを出すのが辛くなり、便秘を悪化させる悪循環になってしまいます。うんこが硬くて出しにくい、残便感がある(すっきりしない)、おしりが痛くなるという人は、ぜひお試しください。

それにしても、この人のうんこ、とても健康的でねばり強い、いいうんこですね。香りもとてもすばらしい発酵香です。この人のようなうんこを目指しましょう!

加工食品の食物繊維含有量と低繊維警告の義務化を

母父子ともに、うんこもりもりの健やかな子育て(子育ち)を実現するために、銀鮒の里学校では、消費者庁に、加工食品(調理パン・中食弁当・外食の各メニューなど)に、1食あたりの食物繊維含有量の表示を義務付け、1食あたりの食物繊維含有量が5〜7gを下回る場合には、低繊維警告マーク表示の義務化を行うように政策提言を行いました。

コメント

PAGE TOP
⚠警告:非認証ユーザーのコピー行為はあなたにとって重大な法令リスクを伴います。