【速報】埼玉県毛呂山町で鳥インフルエンザの疑似患畜確認、採卵鶏約4万5,000羽の殺処分を開始

発生農場は生活クラブ生協の関連生産者のケージ飼い農場と判明

埼玉県は30日午前、埼玉県毛呂山町の採卵養鶏場での鳥インフルエンザの疑い事例について、遺伝子検査の結果、H5亜型の鳥インフルエンザの疑似患畜であることが判明したと発表しました。これを受けて埼玉県は、この採卵養鶏場の採卵鶏の全数にあたる約4万5,000羽の殺処分を開始しました。埼玉県では今季初、全国では畜産で3例目となります。

●埼玉県の情報
https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/245758/news2023113001.pdf

この発生農場は、埼玉県入間郡毛呂山町西戸の生活クラブたまご坂戸農場(ケージ飼い)であることが判明しました。生活クラブたまごの農場では、昨季も深谷市の岡部農場(ケージ飼い)で鳥インフルエンザが発生していました。生活クラブ生協の組合員向け鶏卵は、今日でもケージ飼いが容認されている現状があり、生活クラブ生協によると、これまでは鶏卵の使用が必須とされてきた食品の、鶏卵を使用しない代替食品加工技術の開発はほとんど行われていないといいます。需要と供給の経済の基本原理から、鳥インフルエンザによる社会的ダメージを軽減するためには、鶏卵や鶏肉などといった家禽畜産物そのものの需要を減らしていくことが現実的には避けられません。市民運動を推進していくべき立場にある生協としては、「卵は決して物価の優等生でも、あってあたりまえの食材でもない」という価値観の根本的変容や、鶏卵に依存しない鶏卵代替食品加工技術(ヴィーガンケーキなど)の開発に本腰を入れて取り組むべきだといえます。

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