やっと安定した秋晴れが続くようになってきた今、能勢・ぎんぶなのうえんでは、来年の春か夏に開花期を迎える花の播種作業に追われています。スカビオサ、エリシマム(チェイランサス)、セントーレア(ヤグルマギク)など、他の農園ではあまりお目にかかれないような花も多くあり、すくすくと育っています。
やや育苗しにくいスイカズラ科
スカビオサ、とくに宿根性のコーカシカ種や真正バレリアン(Valeriana officinalis)では、苗の一部が苗立枯病に冒されたようです。他の種に比べて、幼苗はデリケートな特徴があるようです。一般的なプロの栽培方法では、キャプタンなどの苗立枯病に有効な農薬(殺菌剤)で切り抜けるのですが、カエルなどが多く訪れる畑では、さすがに使うわけにはいかず、他のデメリットも多いため、他の栽培技術を組み合わせた農薬不使用のIPMで対処しています。難局を抜け出すため、生育が安定してくるであろう、本葉が3〜4枚くらい出るまでは試行錯誤が続きそうですが、あのやさしく爽やかな色の花が来年に見られることを願い、挑戦を続けています。
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