ぜひ、街中のスーパーや八百屋、デパートなどで、品種保証付き、それも固定種のトマトを真剣に探してみてください。そのようなトマトがいかに入手困難であるかが身にしみておわかりいただけるはずです。
以前の記事で、名なしトマトこそ現代の農業に元気がないことの現れであることを取り上げました。少なくとも昭和の頃には、ポンデローザや世界一、愛知ファーストなど、独特の香りと酸味があり、風味が濃厚な固定種トマトが標準的で、おいしい固定種トマトが手軽に入手できたりしていました。ところが、現在では、野菜売り場で市販されているトマトは、F1の品種に置き換えられただけではなく、品種名すら不明な状態で販売されていることが多くなり、トマトらしい味も感じられない、不味いトマトになってしまいました。
このようなトマトの現状に強い疑問を持っている能勢・ぎんぶなのうえんでは、固定種を作付けし、毎年採種継代していく野菜栽培こそ、本来の農業の姿であり、そのような本来の農業の復活と発展こそ、持続可能な発展のためにはなくてはならないという信念のもと、小規模ではありますが、まずは、固定種の種を増やし、優良な固定種を保存する取り組みから、地道に進めています。その中でもとくに力を入れている固定種野菜のひとつが、イタリア伝統品種(固定種)のトマトです。
おまたせしました。今年新規導入のイタリア伝統品種の中大玉トマトが、早ければ7月下旬頃の初収穫見込みとなりました。現在、開花が盛んになっており、結実し始めている株も確認できています。そこで、このイタリア伝統品種の中大玉トマトの品種名を発表します。その品種名は、
Costoluto di Parma(コストルート・ディ・パルマ)
です。ぜひ、探してみてください。おそらく、市場流通はほぼ皆無だと思います。入手できたとしても、イタリアンレストランの食材を得るための菜園で作っている程度ではないかと思います。それすら、ほとんど聞いたことがないくらいの、日本国内では超貴重な品種です。イタリアでも、パルマのメルカートでは一般的ではあるものの、他地域ではほぼ出回らない、パルマ地域特産種のようです。
以前にもご案内させていただいたかと思いますが、能勢・ぎんぶなのうえんでは、今日の日本では幻の存在ともいえる固定種のトマトを「ぜひとも食べてみたい」という方や、「スローフード運動発祥の地、トマトの本場イタリアの風を能勢で感じてみたい」という方を対象に、能勢・ぎんぶなのうえん産のコストルート・ディ・パルマトマトの現地頒布を行います。現地でもぎたての固定種トマトをまるかじり、こんな贅沢体験ができるのは、能勢・ぎんぶなのうえん以外ではほぼないのではないかと思います。しかも、農薬・硝酸性窒素不使用で、使用した肥料の履歴情報も開示しています。ぜひとも、本物がわかる方、野菜が大好きなこどもたちにお召し上がりいただきたいと願っております。
イタリア固定種中大玉トマト(品種名:コストルート・ディ・パルマ)頒布要領
頒布資格要件
頒布予定日の時点で有効な銀鮒の里アカウントをお持ちの方で、能勢・ぎんぶなのうえん現地に行って収穫することができる方を、頒布の資格要件とします。その際、より本物がほしいという気持ちが強い方、健全な生活習慣の維持に取り組む意思が強固な方、子育て世帯の方を優先するように考慮します。
頒布を受ける際の事前準備(ネゴツィアツィオーネ)について
有効な銀鮒の里アカウントをご確認いただき、まだ取得されていない方は、頒布希望日の少なくとも1週間前までには、銀鮒の里アカウントをご取得いただきます。銀鮒の里アカウントをお持ちの方には、能勢・ぎんぶなのうえんのメールアドレスを告知しておりますので、能勢・ぎんぶなのうえんとメールでのやりとりをしていただきます。その際のメール本文には、銀鮒の里アカウントをお持ちの方ご本人様のお名前と、同伴を希望する方のお名前(ご家族様)、ご住所、電話番号、固定種トマトがほしい気持ちを含めたあなたのストーリー、ご希望の取引条件(頒布希望価格等)をご記入いただきます。数量・期間限定のトマトを、ほんとうに欲しい方に確実に行き渡るようにするための事前準備ですので、ご理解・ご協力をお願いします。
- 固定種トマトの栽培管理には、農業技術が要求されるうえ、多大な時間と労力がかかっています。
- 転売や無断での第三者への配布は厳禁です。頒布希望者との信頼関係を大切にしたいと考えていますので、ご理解ください。
- 頒布の事実について、商業SNSに投稿・拡散する行為は厳禁です。但し、草の根系のメディアに掲載する行為は、能勢・ぎんぶなのうえんにご相談のうえ、能勢・ぎんぶなのうえんが承諾した場合は、その承諾範囲については可能とします。
- 禁止行為が発覚した場合、以後のふなあんSEPCが企画・実施する頒布等サービスのご利用は、無期限で停止となります。ご注意ください。
- 頒布収益は、能勢・ぎんぶなのうえんの維持・運営経費として役立てられます。
本件に関するお問い合わせ
本件に関して、わからないことが発生する場合が想定されますが、そのわからないことの内容は、人それぞれで異なります。わからないことがある場合や、確認しておきたいことがある方は、能勢・ぎんぶなのうえんへの直接メール、または、FMG報道局お客様サポートデスクまでお気軽にお問い合わせください。
コメント