きょうは昭和の日:日本の発展の原動力を考え、先人の叡智に敬意をはらう日

きょぅは昭和の日。今日の日本が先進国に成り上がったのは、昭和の先人の叡智があったからこそです。元来、日本人が真面目で勤勉だからこそ、一時は世界から「絶対に無理」として馬鹿にされたことすらある日本が急速な発展を遂げ、世界を驚愕させたのです。そんな日本は、いまや世界7本の指に入るG7主要先進国(アメリカ、カナダ、フランス、イギリス、ドイツ、イタリア、日本)の一員になっているのです。

しかし、今日では、「昭和のレガシーは、現代にはそぐわない、古臭くて厄介なもの」だと決めつける、きわめて不躾な思い込みが、若年層を中心に多いのもまた事実です。そんな昭和の「古臭いもの」を切り捨てて、「現代的なもの」として置き換えているものといえば、伝統的な和食からマクドナルド、伝統工法の木造住宅から最新工法のタワーマンション、こままわしなどの昔あそびから商業ゲーム、粉石けんから液体合成洗剤と柔軟剤など、どれも商業依存型のものだということに気づきます。昭和の生活様式は、考えながら身体を動かす主体的動作が基本でしたが、それらから置き換えた先は、思考停止で、身体もほとんど動かさない、もはや動作とはいえないことが多くなっています。こうして、日本人も日本社会も、世界が急成長を遂げる中で、低成長の状態が続き、もはや退化に転じているのです。このようなネガティブな動きも、昭和を「古臭い」として蔑視してきたことの罰当たりではないでしょうか。ところが、そんな一見して「近代的な」生活様式を美徳とするのも、中年ジュニアといわれる30代前後を中心とする世代の考え方であり、最新トレンドでは、世界の評価を甘受するかたちで、「昭和のライフスタイルこそ最新だ」とする価値観が注目されつつあります。このような価値観は、学校で持続可能性やSDGsを習い始めた10〜20代の層に理解が広まりつつあります。これからは、マクドやタワマン、合成洗剤での洗濯こそ古臭い時代になりつつあるのです。

筆者の半世紀にわたる人生経験の中で、昭和のことを古臭いと蔑視するような人にかぎって、器が小さかったり、知性が低いといったヒューマンスキル上の問題を抱える人が多いということは、ほぼ断言してよいと思います。いいかえれば、昭和のライフスタイルすら面倒くさいと感じるのは、自分自身の価値観や頭の使い方(ブレイン・マネジメント)に何らかの問題を抱えているからであり、筆者自身も、面倒だと魔が差しそうになったときには、そのように自ら言い聞かせて、軌道修正を図ることを惜しみません。生活のシーンで迷ったら、昭和の知恵に原点回帰すれば、ほとんどの場合で問題解決ができたり、大きなヒントが得られたりするものです。大きな成功を収めた時代の昭和に敬意をはらう人は、きっと報われるはずです。そのように信じて生きていきましょう。

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