【ズサン】札幌のトミカ博で賞味期限切れの食玩を販売

札幌市のコンベンション施設「アクセスサッポロ」で17日まで開催(現在開催中)のトミカ博 in SAPPOROで、賞味期限切れの食玩が販売されていたことがわかりました。来場者から主催者のSTV札幌テレビ放送(日本テレビ(NNN)系列;札幌市;以下、STV)に相談があったことで問題が発覚したということです。現在、主催者のSTVが、問題の商品の賞味期限や販売数量などを確認しているということです。問題の食玩は、「トミカ」や「プラレール」を販売するタカラトミーの関連子会社タカラトミーアーツが販売する「プラレールお菓子入りバケツ青」と「トミカお菓子入りバケツ赤」で、玩具のオマケで入っているカレー味とたこ焼き味のスナック菓子が賞味期限切れだったということです。トミカ博は、全国各地で開催されている、こどもをメインターゲットにしたイベントです。

●STV札幌テレビ放送主催の「トミカ博 in SAPPORO」ウェブサイト
https://www.stv.jp/event/tomica/index.html?#s0

管理がズサンになりがちな食玩に注意

昭和の頃は、お菓子のオマケとして、小玩具がついているものが主流でしたが、記者が幼少の時代から、ナガサキヤ(※倒産)の食玩が食玩の先駆けとなって、お菓子が玩具のオマケになるという主従逆転現象が問題視されるようになりました。近年では、「鬼滅の刃」などのタダ同然のキャラクターカードを主として、ウエハース菓子を高額で販売する新手の商法も出現、こどもの金銭感覚をマヒさせるなどの教育上の問題があるとして、以前にもFMGで取り上げました。

食玩は、事実上はお菓子がオマケとなっているので、食品としてのお菓子の管理がおろそかになりがちであり、今回の問題は、そのことが表面化したものといえます。賞味期限切れといえば、健康上の問題を心配する人が多いですが、賞味期限はあくまでも「美味しく食べられる期限」であり、健康面に限っていえば、賞味期限切れが直接健康影響を及ぼすことは考えにくいです。賞味期限切れの問題は、むしろ、劣化の兆しがある商品を、期限がある商品と等価で販売するべきではないという商道徳上の問題であるといえ、問題を考える際には、切り分けが必要です。

期限にかかわらず、こどもにスナック菓子を与えるという発想自体が問題ですし、お菓子のオマケにお菓子という発想も、以前に問題となった、キャラクターシールだけを取って、ウエハース菓子を捨てる「ビックリマンチョコのウエハース菓子廃棄問題」のように、食品を粗末にするきっかけになることもあり、教育上の問題があります。

トミカやプラレールは、自動車や鉄道車両のデザインやアーキテクチャといった知的関心を高めるきっかけになることから、教育健全性の観点から許容されることとといえますが、食玩として与えることはおすすめできません。こどもに買い与える場合は、素材や原材料もよく確認したうえで、玩具だけ、菓子だけで与えるようにすべきです。

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