年末年始に何をするかが、こどもの知性や行動性を左右する
こどもがほしいものは、親の影響によるところが大きいといわれます。こどもが何を欲しがっているか、それは、親の「子育て通知表」の成績のようなものです。夜道を駆けるサンタクロースは、こどもよりも親の方をみているのかもしれません。
それでは、賢くポジティブな子に育てる親は、どのようなクリスマスプレゼントやお年玉を選ぶのでしょうか。ぎんぶなサンタのおすすめは、この5つです。
- 植物や動物の図鑑
- 電子工作実験キット(書籍付き)
- Linuxパソコン
- 栽培が容易な洋蘭(シンビジウム、デンドロビウム)の鉢植え
- 救護動物
これらに共通する、大切なポイントは、自分で主体的に活きた現実体験をし学ぶことで、確実に自分の現実の経験値を高めることができるものだということです。記者自身も、小学生時代に買い与えられた植物図鑑を夢中になって読んだことがきっかけで、園芸をはじめ、今日もプロの農家として活きていますし、昆虫博士などといわれるこどもは、たいてい、それに関係した図鑑を読み込んでいます。
電子工作キットは、自分で組み立てて、完成して正しく動作したときの感動を味わえますし、次はさらに難易度の高いキットに挑戦することを繰り返しているうちに、理科が得意になり、将来、エンジニアになる夢を育てます。
Linuxパソコンは、1万円するかしないか程度の価格で買える中古パソコンに、UbuntuなどのLinuxをインストールしたものでもよいですし、近年では、RaspberryPiも高性能になっており、RaspberryPi内蔵のキーボード型端末もあります。よくあるWindowsパソコンではなし得ない、コンピュータの真髄に触れることができます。
園芸少年だった記者は、花つきのシンビジウムなどをプレゼントされたこともありましたが、小学生だった頃には、なかなかうまく育てられなかったことを覚えています。でも、安心してください。この記事をご愛読の方には、記者自身の失敗談も交えて、小学生でも確実に花を咲かせるための実践的なコツをお教えします。お店に出回るのは改良種が多いですが、可能であれば、洋蘭園などで原種が手に入ればなおよいでしょう。記者が小学生だったころには、洋蘭といえば高級というイメージがありましたが、園芸技術の進歩で、今日では、栽培容易な品種では、1,000円から3,000円程度で手に入ります。
救護動物というのは、保健所の動物愛護センターや動物愛護団体のシェルターで保護された、身寄りのない犬や猫などの動物のことです。心ない前の飼い主が捨てた動物ですが、保健所の動物愛護センターの場合、そのまま、誰も飼い主のなり手がないと、地域によっては殺処分されることもあり、大きな社会問題となっています。今日のヨーロッパ諸国では、ペットショップでペットを買うという発想自体がなく、新たに犬や猫を迎え入れる方法としては、動物愛護の観点から、所定の手続きを経て救護動物を迎え入れるというのが一般的になっています。
絶対に与えてはいけないプレゼント
もちろん、こどもには絶対に与えてはいけないプレゼントもあります。絶対に与えてはいけないプレゼントには、次のようなものがあります。
- 商業ゲームのハードウェア・ソフトウェア
- スマホ
- マクドナルドなどジャンクフードのギフトカード
- トレーディングカードなどの商業的な娯楽に関するもの
- ペットショップやブリーダーの犬や猫
1から4は商業依存を助長し、教育上、取り返しのつかない結果を招く恐れがあり、5は動物の生命軽視につながるとして、世界的には根強い批判があります。このようなプレゼントをこどもに与えることは、絶対にやめてください。
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