ふなあんSEPCシビックアグリの挑戦:【花卉園芸】原種シンニンギア播種に成功

チュビフローラ最短7日、インスラリス最短20日で発芽確認、自家採種種子

シンニンギア・チュビフローラはブラジル南東部からアルゼンチン北部を、シンニンギア・インスラリスはブラジル南東部を原産とするイワタバコ科の宿根草(塊茎性)です。イワタバコ科シンニンギア属は、アメリカやヨーロッパ諸国などの園芸先進国では根強い愛好家が多い、園芸植物の王者といえるグループのひとつです。シンニンギア・チュビフローラは清楚な白い花を多数咲かせ、その花には、沈丁花を強くしたようなすばらしい芳香があり、しかも、蕾のころから咲き終わりまで、長く香ります。シンニンギア・インスラリスは頑丈な濃緑色の葉とくっきりとした橙色の花のコントラストがすばらしい、シンニンギア属の中でもとくに強健な種のひとつです。

シンニンギア・インスラリス(Sinningia insularis)の花

シンニンギア属の種子は、被子植物のなかでは最も微細な種子であり、非常に丁寧な扱いが必要であるという意味から、播種は困難な部類に入ります。昨年7月に自家採取した種子を5月17日に、十分に湿らせた微粒バーミキュライトに、ピンセットで1粒ずつ、重なり合わないように丁寧に播種していきます。その作業は、まさにプロの園芸職人芸といえるくらいの精緻さが要求されます。当初は土壌の滅菌や種子のジベレリン処理(休眠打破による発芽促進処理)が必要ではないかとも思われましたが、一度丁寧に蒔いてしまうと、その後の発芽は思った以上に順調で、チュビフローラの場合は最短で播種後7日から、インスラリスの場合は最短で播種後20日(本日)から発芽を確認することができました。しかし、発芽率はさほど高くはないようで、50%を下回るとみられ、キク科やアブラナ科の草花や野菜のようにはいかないようです。現在のところ、とくにカビの発生などのトラブルは起こっていません。

シンニンギア・チュビフローラ(Sinningia tubiflora)の発芽(播種11日後)

原種シンニンギアは強健で農薬不使用栽培も可能、しかも毒素フリー

原種シンニンギアは、根が比較的デリケートではあるものの、病虫害の発生が比較的少なく、農薬不使用栽培を行いやすい植物であることを、試験栽培で確認しています。しかも、植物自体も有毒物質を生成しない安全な植物です。実は、スイセン、スズラン、シクラメン、アネモネ、ラナンキュラス、アジサイ、カルミア、ジギタリスなど、有名な園芸植物の多くは有毒植物です。さらに、これらの鉢物の生産には、食用にしないということもあり、とくに多くの農薬が使用されます。これまで園芸店での鉢花を諦めていた、化学物質に敏感な方でも、農薬不使用のシンニンギアなら、安心して親しむことができます。ふなあんSEPCは、園芸にもケミカルバリアフリーという新しい価値を提供できます。

誰も手がけなかった花卉園芸で能勢町を盛り上げる:ふなあんSEPCシビックアグリユニット スタッフ募集(※プロ志望の本気の方限定案件)

日本ではまだ珍しく、栽培者がほとんどいない世界の新規遺伝子資源にこそ、園芸の希望ある未来があります。そんな新しい植物で園芸の世界観をドラスティックに拡大し、オープンソース花卉園芸で能勢町に新しい農業の可能性を拓きたいという熱意のある社会起業家を募集します。(この募集は、シンニンギアをはじめとした世界の珍種植物の営業栽培を指向した社会起業ユニットの募集であり、単なる趣味目的の園芸家の募集ではないことをご理解ください。社会起業ユニットにつき、この営業収入の一部は、銀鮒の里学校の開校資金(公益目的)に充てることを想定していることもご理解いただきます。)

【募集条件】
リービッヒの農業哲学(農芸化学)に基づく農業に正しい理解がある園芸経験者であって、農芸化学に関する素養・経験が十分にある人であること、もしくは、これから農芸化学に基づく花卉農業技術の修得に関して並々ならぬ熱意があると認められる人。また、能勢町の農場での試験栽培・生産現場勤務とLinuxパソコンを使用したテレワークが可能な人。年齢は不問ですが、体力が要求される過酷な作業があること、また、マムシやマダニ類の脅威がすぐ近くにある自然環境下での作業(⚠警告:生命の危険を伴いますので、ジャンクフードの摂食習慣がある等、生半可な方、ご自身を大切にしない方は固くお断りします)となることから、十分な体力とレジリエンス(可撓性)、自己責任(自己管理)能力がある方とします。(体力の目安:片道25km、高低差200mの往復を、自転車で週2回以上でき、かつ、農園に到着後、畝起こしや草刈り(手刈り)等の体力を要する作業が支障なくできること)通常の履歴書・職務経歴書は不要ですが、社会起業家としての覚悟を、コミュニケーションを通じて、しっかりと示していただきます。

社会起業家は、これまで、一般的な仕事の場では、一所懸命に頑張っていても笑われてしまうような人が向いています。いわゆる「普通の人」には向いていません。むしろ、既存のどの職場にも就職できないという人のほうが向いています。そのような理由で、生活保護の受給を余儀なくされているという方も歓迎いたします。諦めずに、まずは自分自身から、社会を変える第一歩を歩む決断をする人を、ふなあんSEPCでは全力でサポートいたします。一緒にがんばりましょう。

我こそは、という方は、銀鮒の里アカウントを取得いただき、「ふなあんSEPCシビックアグリユニット スタッフ応募」の熱意をお伝えください。

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