女の子こそ銀鮒の里学校:社会起業家を目指すねばり強い人に育てる学校
きょうは国際女性デーです。「女性だから…あるべきだ」などという、無意味なステレオタイプをなくし、性別に関係なく、平等に社会参加ができる社会づくりを考える日です。例えば、銀鮒の里学校の「笑い鮒」では、女の子も男の子も一緒にあそびます。例えば、女の子がこままわしや虫とり、男の子がリリヤーンやゴムとびというのはどうでしょう。昭和の頃は、「これは男の子(女の子)のあそびだから」「女の子らしく」というように、考えられなかったかもしれませんが、笑い鮒なら大歓迎です。女の子は、男の子よりもねばり強さがある子が多いです。その気にさせてあげれば、昭和の頃のガキ大将がやっていたようなこともやります。女の子が(昭和の頃でいう)ガキ大将、男の子が(昭和の頃でいう)おてんばっ子というのも、今日ではまったくありなのです。
このように、銀鮒の里学校は、女の子も男の子も分け隔てなくあそび、まなび、生活を送る、そんな日常を学校生活で実践し、そのようなライフスタイルが、それぞれにとっての常識として定着するような、正真正銘の男女協働社会の創造者を育てることを目指します。例えば、著者が学生の時代、ユースホステルといえば、男女別部屋が常識でした。近年では、ジェンダーフリー(男女共用)トイレや男女共同居住のシェアハウスも理解されつつあります。ジェンダー平等の理解がより高度に進むと、近い将来、性別トイレがなくなり、ほとんどがジェンダーフリートイレになるような時代になるかもしれません。
将来活躍する、ねばり強い女性に育てるために大切なこと
まず第一に、健康な女性に育てる教育を充実させることです。直腸がん・大腸がんは、女性の病気による死因の上位を占めていますが、その原因は便秘であり、さらにその原因は、低繊維食やジャンクフードへの依存です。さらに、女性の場合は、体調が女性ホルモンの分泌状態に影響されやすく、生理と便秘との関係もあると考えられています。大人になると、価値観が固定化しやすいため、一度身についた食習慣を自分の意志で変えることは、想像以上の困難を伴います。「便秘は女性の宿命だ」というように誤解している人も少なくないといいます。こどものころから、快便を意識して、高繊維食をいっぱい食べる食習慣を身につけている女性は、(強い便意のほうが勝るため)生理の影響を受けにくく、大人になっても大蛇のような超快便うんちが出すぎるほどだという人も少なくありません。性別を問わず、快便の人はモチベーションが高く、思い切ったことができるものです。それは、社会起業家にとって、最も大切なことです。銀鮒の里学校が、極太うんちの快便女子を育てることに力を入れるのは、そのためなのです。
そして、性教育。これまではタブー視されることがよくありましたが、小学生向けの科学絵本などを研究されたことがある方であればよくおわかりのように、昭和の頃に発行された絵本であっても、男子と女子の陰部を含む裸体の絵があえて載っているものも少なくないことがわかります。どれも、非常に真面目な、こども向けの絵本です。なぜ、そうかというと、こどもの教育上、ありのままのことを包み隠さず知ることは、とても大切なことだからです。そして、忘れてはならないのが、けじめです。女の子にとっても男の子にとっても、陰部はとてもデリケートで、プライバシー性が最も高い部位であることはいうまでもありません。そのことを、陰部の違いや身体・うんちの共通性とあわせて、できるだけ早いうちに(小学校低学年のうちに)しっかりとけじめをもってしつけておくことが重要です。動物の本能として、性器に関心を持つのは、ごく自然なことですから、性教育が不十分だと、将来になって性犯罪を犯すリスクが高くなったり、望まない妊娠で苦しむことになるなど、一生を揺るがしかねない問題を引き起こすことにもなりかねません。男の子が女の子との違いを、女の子が男の子との違いを互いに学びあい、互いに尊重しあうという体験を、思春期に入るまでにさせてあげることが重要です。植物の生殖は、小学校の理科でも主要な学習事項ですが、植物の有性生殖についても、女性機能・男性機能に相当する仕組みがあり、それとのつながりで理解させると、タブー感なく、真面目に理解させることができます。
近年では、これまで男性しか就かないとされてきた、体力を要するタフな仕事にも、女性が参加するようになってきました。農業もその例外ではありません。最近では、農業女子を増やそうという動きもあります。昭和の頃の常識では、女性は「家内」といわれるように、家の中での専業だという認識がありました。しかし、今は違います。昭和の頃のよいところは継承しつつ、男女ともに仲良く外に出て汗をかき、手のひらをこすりあい、料理も男女一緒につくる、そんな「新しいおおらかさ」のある社会を目指していきたいものです。
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