東京都のオリンピック・パラリンピック教育ウェブサイトの児童・生徒向けコンテンツのイスラエルのページにおいて、「イスラエルの首都はエルサレム」と表記する重大な誤りを、大学教授らのグループに指摘されていたことが明らかになりました。エルサレムは、国家としてのイスラエルが首都として主張していますが、日本を含むほとんどの国連加盟国がイスラエルの首都としては認めていません。正確にはイスラエルの首都は「係争中につき不確定」とすべきであり、テルアビブが暫定的な「みなし首都」となっています。
イスラエルの首都はどこ? 都、五輪教育のサイトを修正:朝日新聞デジタル
日本の外務省のイスラエル国のページでは、首都は「エルサレム」と表記していますが、注記で「日本を含む国際社会の多くは首都として認めていない」旨を表記しています。しかし、東京都オリパラ教育ウェブサイトでは、そのような注記をすることなく、首都を「エルサレム」としていたことから、誤解を招きかねないと批判が集まりました。今後、東京都は、SDGsの観点から、説明責任を問われるものとみられます。
【補注】国連による世界地理区分によると、イスラエルはヨーロッパではなく、西アジア(Western Asia)に該当します。しかし、パレスチナ問題の関係上、スポーツ界では、イスラエルをヨーロッパに割り当てているとみられています。(東京都オリパラ教育ウェブサイトでは「ヨーロッパ」に割り当てています。)
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