ブラック行為が絶えない三菱電機:鉄道用機器の検査データ不正35年以上か

蒸し暑い中での営業回り。移動の電車でひとときの涼に癒やされ…

そのような期待を裏切られるような驚愕の不正が発覚しました。

公共交通用電気機器で大きなシェアを誇る三菱電機が製造する旅客鉄道用空調機器に関して、35年以上にもわたり、検査データ不正があったことが発覚しました。この空調機器は、長崎県西彼杵郡時津町の製造拠点で製造されたものだということです。三菱電機は「安全性に影響がないことは確認している」と説明しています。

三菱電機、不正検査35年 鉄道空調、架空データ | 毎日新聞

しかし、三菱電機を巡っては、伊丹事業所生産技術センター(兵庫県尼崎市)での新入社員パワハラ自殺など、企業のESG水準の低さを疑いかねない不祥事が頻発していることや、安全性を客観的に確認できる根拠を含む説明がないことから、懐疑の念が払拭されるものとはいえません。

大容量のパワーエレクトロニクスが強みで民生用は存在感薄く

三菱電機は民生用機器でも大手の座に君臨していますが、大手の割には存在感が薄い感が否めません。それもそのはずで、三菱電機は、大容量の電力変換や制御を担う大型半導体やその応用機器(インバーターやシーケンサ(PLC;動作パターンのプログラミングが可能な自動開閉器)など)、キロワット級の電動機のような産業・公共インフラ向けのパワーエレクトロニクス(強電)分野を得意としているからです。現在の民生用機器では、エアコンや冷蔵庫など、産業用機器の技術を小型の家庭用向けに転用したものが主体となっています。なお、三菱グループ企業の特徴である軍需産業でも、その存在感が知られています。

阪急電鉄では「問題の機器は不使用」

三菱電機の交通システムは、JRや他の私鉄に多く納入されており、そのシェアの大きさから、社会に及ぼす影響は大きいと考えられます。ふなあん市民運動メディアの発信局のある豊中市を通る阪急電鉄に、三菱電機製の機器の使用実態について取材しました。

阪急電鉄の話「阪急電鉄では、今回問題となった三菱電機製の空調機器は旅客車両には使用していません。他の機器については、(メーカー名等については)とくに開示しておりません。」

三菱電機は今年で創業100周年になるということですが、今回の不正の発覚で、その35%以上もの期間を「ウソ」で塗り固め、揉み消すことに費やしてきたことが明らかにされました。その狡賢さ、流石はニクいねえ、三菱!です。

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