【におい教育】初夏の花の香りに親しもう

近畿地方は観測史上最も早い梅雨入りを記録しましたが、野の花は、いつものように爽やかな香りを漂わせて、私たちを癒やしてくれます。

ノイバラ(バラ科)は、日本のバラの原種の最も一般的なもので、一重の小輪花を房状にたくさん咲かせます。あの独特な甘いバラの香りがします。

スイカズラ(スイカズラ科)は蔓性で、舌状の特徴的な形の花が咲きます。咲き始めは純白で、徐々に黄色に変化していくのが特徴です。ジャスミンのような甘い香りがします。

テイカカズラ(キョウチクトウ科)も蔓性で、同方向に少しねじれた花弁の白色花が咲きます。甘く爽やかな香りがあります。

なお、唱歌「夏は来ぬ」の最初に出る卯の花はウツギ(アジサイ科)のことで、湿り気のある日本の山野に自生しています。白い星型の花が咲きますが、実は、「卯の花の匂う垣根に〜」のような匂いも香りもないのです。「匂いが漂ってきそうな」ほどたくさん咲く様子を表しているのでしょう。

現代は柔軟剤などの人工的な香りに囲まれた日常生活で、都市部では、自然の花の香りが忘れられつつあります。住宅地が見られなくなるくらいの低い山地の山際でも身近に見られますので、ぜひ、足を運んで、この季節だけの爽やかな初夏の花の香りを親子で楽しむことをおすすめします。

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