輸入小麦を避けるべき理由(2020年代改訂版)

2010年代までは、輸入小麦を避けるべき理由の最たるものは、オゾン層破壊物質である臭化メチル(オゾン層破壊係数0.6)による燻蒸処理であり、次いで、貯蔵倉庫で散布される殺虫剤による汚染でした。しかし、今日では、輸入小麦を避けるべき理由の最たるものが変わってきています。それは、除草剤グリホサートの残留問題です。臭化メチル燻蒸は全廃されたわけではなく、この問題が終息したわけではありませんが、それをはるかに上回るほどの問題が、このグリホサート残留問題というわけです。

グリホサート問題について

グリホサートは旧 モンサント(現 バイエル)の除草剤ラウンドアップの有効成分であり、グリシンのアミノ基水素の一つがホスホノメチル基に置換した構造を持つことから、アミノ酸系除草剤といわれます。「アミノ酸系だから安心」という、印象に訴える作戦で、除草剤のシェアを獲得しますが、旧 モンサントといえば、遺伝子組み換え農産物(種子)の強引な売り込みで世界中で激しく嫌われており、全地球規模で企業体としてのモンサントそのものに反対するデモが起こるという社会現象をもたらしました。グリホサート耐性をもつ遺伝子組み換え農産物(種子)ラウンドアップレディと抱き合わせ販売をしていたこともあり、ラウンドアップも反対運動の槍玉に上がり、発がん性など、他の除草剤よりもより多くの問題点がクローズアップされるようになりました。

早く枯死乾燥させることで収穫作業性を向上

驚いたことに、北米産の日本輸出向けの小麦には、収穫前にグリホサート(ラウンドアップ)が散布されるといいます。収穫直前の小麦は枯れきっていませんが、これをグリホサート処理すると、あっという間に枯死して水分がなくなり、収穫作業が行いやすくなるといいます。穂が出た小麦の地上部に処理するため、当然のようにグリホサートは小麦の穀粒にも残留するというわけです。小麦の産出国では、グリホサート問題に関して、市民が非常に敏感ですので、迂闊なことはできませんが、日本はグリホサートについての規制がないに等しいくらいにズブズブに緩いうえ、市民も声を上げないため、世界中で嫌われるラウンドアップ処理された小麦が、まるで地球のゴミ箱であるかのごとく、日本に向けて輸出されていくのです。

学校給食のパンの小麦の大部分は輸入小麦

事務局のある大阪府豊中市など、学校給食のパンで使用する小麦粉の大部分は輸入小麦です。有機認証があるのであれば話は別ですが、とくに有機認証があるわけでなければ、例外なくグリホサート残留の問題を疑うべきでしょう。学校給食で出るパンを食べるこどもたちは、学校給食パンを通じてグリホサートを食べている可能性があるということになります。

遺伝子組み換え小麦はデマ

日本国内で食品として流通することが認められている遺伝子組み換え農産物の品種は限られており、遺伝子組み換え小麦はその指定がありません。そのため、現時点では、遺伝子組み換え小麦が日本国内に食品として流通することはあり得ません。不安に思う弱みにつけこんだデマにはご注意ください。

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