【NPO代表・人事担当者必見】市民運動ができない人のダメ行動パターン6選

ふなあん(銀鮒の里学校)は、実はNPOの中間支援もできることをご存知でしょうか。

そこで、今回は、市民運動キャリア28年の鮒ちゃんが、これまでに見てきた「市民運動ができない人」の6つのダメ行動パターンをご紹介します。応募者の立場にある人の中には、耳が痛いと思う方もあるかもしれませんが、行動を起こすやいなや、誤解されて門前払いされたり、活動をはじめて人間関係が悪くなることのないよう、これらすべてがあてはまらないよう、人間磨きに励んでいただきたいと思います。

  • 行動に一貫性がない/自己矛盾が多い

例えば、合成洗剤追放の活動をするNPOがあるとしましょう。ある日、面接官は、そのNPOの職員を志願する人と面接をしました。志願者にあうと、すぐさま柔軟剤のきつい臭いが。面接官は質問するまでもなく門前払い、不合格判定を下すことに。当然のことですよね。行動に一貫性がない人は、市民運動家として最も忌み嫌われるタイプです。逆に、応募者の立場からは、打ち合わせや会合の場として、マクドナルドのような店や喫煙可能場所を設定するような団体はダメな団体と見抜くべきです。日頃からの心がけは、ちょっとした行動に出るものです。そういうところを、市民運動家はお互いにしっかり見ているということを心得るべきです。

  • パソコンがない/使えない

今現在、パソコンがないのには、いろいろな事情があると思われますが、今日では、生活保護受給者のような困窮者でも誰でも、パソコンを持てる時代です。ふなあんの場合、もしどうしてもパソコンが買えないという人があったとしても、一定の条件を満たす人には相談のうえ、無償貸与ができるようになっています。(デジタルデバイド是正の取り組み)これまではパソコンがなくても、あなたのやる気次第でパソコンが持てるわけですから、今時「パソコンがありません」という言い訳は通用しないのです。パソコンが使えないというのはさらに問題です。パソコンが使えない原因のほとんどは、あなたがパソコンを使えるようになりたいという思いに付随する努力の欠如です。こどもから高齢者まで、誰でもハックする習慣を身につければ、使えるようになる、それが、現代のパソコンというものです。これからの時代、きちんとした活動をするかぎり、パソコンは絶対不可欠です。いいかえれば、職員もパソコンは使えなくていいという団体は、それなりのいい加減な団体だということです。

※ここでいうパソコンとは、キーボードとマウスで操作するパソコンのことです。スマホやタブレットなどはパソコンには含みません。

  • 信用できるメールアカウントがない/携帯メール・SNSだけ

業務の連絡をとるのにフリーメールや携帯電話固有のメールアドレスを使うのは信用問題になりかねないマナー違反です。少なくともISPのメールアドレスは使っているべきであり、所属団体の独自ドメインのアドレスを使っていれば、信用力向上になります。また、業務の連絡で、SNSのメッセンジャーなどを使うのは、公私混同を招く原因になり、業務で求められるスペックとしては使いものにならないレベルですから、よくありません。

  • 主体性がない

指示されたことだけやっているようでは、当然、NPOの職員としてやっていくことはできません。できるNPOの職員は、それぞれが主体的に気づき、主体的に動くことができます。そして、頼り上手です。頼るというのと依存とは、全く意味が違います。しかし、主体性がない人には、頼る=依存としか考えられないのです。

  • ネガティブ思考である/できない言い訳ばかりする

死にそうになるほどの苦境を経験してきた人で、社会を変革するほどの成果をあげている人の多くは、ポジティブ思考です。なぜなら、以前に経験した苦境がどん底であって、それ以上の苦しいことはないからです。ネガティブ思考の人は、これまでよくないことばかりだったことをコンプレックスとして持っており、負のオーラのようなものを放っているのですが、死ぬほど辛い経験をしたかといえば、そうではありません。たいていの場合、修行不足なのです。自身が死ぬほど辛い経験をしていないから、他者の痛み苦しみがわからないのです。負のオーラのようなものを放っているから、周囲の職員までネガティブ思考が「伝染」し、職場が重く暗く生産性が低い雰囲気になるのです。これでは、公益活動は務まるはずがありません。

NPOでは、否定せず建設的に考えて組み上げていくというのが、業務の基本的な考え方です。そこで、「でも+否定」のようなできない言い訳をすれば、建設的な場は一発で険悪なムードとなり、全体の士気は下がるでしょう。それはすべて、できない言い訳をした者が悪いとみなされます。そういう言動も、NPOでは最も忌み嫌われる言動のひとつです。

  • 八方美人である

八方美人は美徳であり、人柄がよいと信じ込んでいる方が少なからずいます。しかし、NPOのガバナンスにおいては、八方美人は重大な人事リスクなのです。社会の中の人の価値観は多様であることを念頭においたうえで、各主体が揺るぎない価値観を持っている以上、全員に合わせることは絶対に無理なことです。人の多様性を認めるということは、どうしても合わない人や団体とはおつきあいをしないとはっきりと割り切ることができるということでもあるのです。人の多様性を認めるということは、あくまでも大きな方向性で一致できる範囲内においての多様性を最大限に認めるということなのです。ところが、八方美人の人は、自分とは価値観が真逆の人とも、自分や所属団体の方向性を押し殺してまで合わせようとします。するとどうでしょう。反対の価値観を持つ人の中には、「その団体を隙を突いて潰してやろう」という悪意のある人もいるでしょう。そういう人に隙を与えてしまい、組織はガタガタに。最悪の場合は、その人が反社会的勢力のゲートウェイだったりすることもあるのです。組織内で馴れ合い(ナアナア)になるのもよくありませんが、組織内で揺るぎない価値観のもとで、内部批判を含めて、組織愛をもってお互いに言いたいことが言い合える人間性がガバナンスでは重要になるのです。

最後に、NPOの職員を志願する人は、少なくとも、志願先のNPOの公式ウェブサイトを隅から隅まで何度も読み返すのが最低限の常識(マナー)です。銀鮒の里学校でも、公式ウェブサイトを読んでいない志願者は事実上の不採用確定となります。逆の立場になって考えれば、すぐにわかることですが、それがわからない人は、自己中心的な思考が優先するということのあらわれであり、利他でいくらのNPOの職員は無理でしょう。

コメント

PAGE TOP
⚠警告:非認証ユーザーのコピー行為はあなたにとって重大な法令リスクを伴います。