インストールしたいソフトウェアがあるのに、Ubuntuソフトウェアなどに表示されない…
ソフトウェアの公式サイトなどで「DEBパッケージをダウンロード」とあるのに、その後、どうしたらよいかわからない。
こんな悩みはありませんか。この方法を実行すれば、どのようなDEBパッケージでもサクサクインストールできてしまいます。マスターしておくと、とても便利です。
話を簡単にするために、ここでは、ユーザー領域の「ホーム」ディレクトリ(/home/[ユーザー名]/)にインストールパッケージを含むフォルダを解凍する場合について説明します。
- DEBパッケージをWebブラウザ上でtar.gzアーカイブをダウンロードし、ダウンロードフォルダを表示させます。
- ダウンロードフォルダ内のtar.gzアーカイブのアイコンをポイントし、右クリックメニューで解凍先を指定するコマンドを選択し、ユーザー領域の「ホーム」ディレクトリを選択し、そこで解凍します。
- GUI表示で、tar.gzアーカイブの解凍で生成したフォルダの構造を解析し、拡張子が.debとなっているDEBパッケージを探します。このDEBパッケージが、実際にインストールするパッケージになります。
- 端末を起動し、下記のコマンドを入力してEnterキーを押し、ホームディレクトリを認識させます。
cd /home/[ユーザー名]/
- 端末に lsと入力してEnterキーを押し、ホームディレクトリを認識したことを確認し、それ以下の、DEBパッケージがあるディレクトリを端末に認識させ、もう一度端末に lsと入力してEnterキーを押し、インストールさせたいDEBパッケージが表示されることを確認します。
- この時点で、下記コマンドを入力してEnterキーを押し、DEBパッケージのインストールをLinuxシステムに自動実行させます。
sudo dpkg -i *.deb
このコマンドで、sudoは、スーパーユーザー権限で実行することの宣言、dpkgはDebianパッケージ(DEBパッケージ)に関する操作の実行の宣言、-iはDEBパッケージに関する操作のうち、インストールオプションの実行の宣言、*.debは、指定のディレクトリ上にあるすべてのDEBパッケージを指定することを意味します。
sudoは、Debianなどで、root権限でのログインができている場合は不要ですが、Ubuntuの場合は、原則としてroot権限でのログインはできないため、スーパーユーザー操作のたびに、sudoコマンドによる認証の過程が必要となります。
- GUI表示で、プログラムアイコンの表示でインストールされていることを確認し、実際に起動してみて正しく起動すれば完了となります。
Linuxでのプログラムのインストールは、Linuxシステムが、適切なインストールディレクトリを自動検出・指定してくれるので、ユーザー側でインストールディレクトリを指定する必要はありません。
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