大阪現存最古、ミナミのマクドがハロウィーン閉店へ

Since 1974、記者と同じ歳

大阪府内で第7番目に開店し、現存する店舗としては、大阪府内最古といわれるミナミのマクド、マクドナルド千日前店(大阪市中央区)が、10月31日の午後8時をもってハロウィーン閉店することがわかりました。マクドナルド千日前店は、1974年(昭和49年)9月28日に、大阪府内第7番目の店舗として、大阪市内有数の繁華街である千日前商店街内に開店しました。千日前商店街の近くには、上方お笑いの聖地といわれる「なんばグランド花月」や巨大な電光看板や動くカニの看板で有名な道頓堀、飲食店用器材の専門店街の道具屋筋、さらに先には、日本橋電気街「でんでんタウン」があり、大阪市内で最も大阪らしい場所のひとつとしても有名な場所になっています。日本マクドナルドは、マクド千日前店の閉店理由に関して、「お答えできる情報がありません」と、隠蔽を貫いています。

「ええやん!」マクド大量閉店は社会の好転反応か

大阪府内のマクド閉店は、千日前店だけではありません。FMG報道局からもそう遠くはない、大阪大学豊中キャンパスに近い箕面のオールドマクド、マクドナルド171号箕面店も9月30日に閉店したばかりです。このほかにも、「えずいた」(吐き気がした)幼少期の苦い思い出や、マクドナルドへの根強い反感がフラッシュバックしてきそうな、カタカナ表記の「マクドナルド」の看板と赤い屋根が印象的な旧世代型マクドの店舗を中心に、次々と閉店しています。これは、大阪府内や近畿地域に限らず、全国的な傾向でもあり、さらには、本拠地のアメリカなど海外でも、旧世代型マクド店舗の閉鎖・解体の動きが相次いでいるようです。しかし、閉店後の店舗のメッセージをよく読んでみると、「○月△日、またお会いしましょう」と書かれていることが多くなっており、同じ場所での新築か、近くの別の場所での新築で、焦げ茶色ないしは黒色とアイボリーの角型を基調とし、随所に黄Mと白字の”McDonald’s”を配置した、一見してシンプルなデザインの新世代型店舗で再開されていることも多くなっているようです。全世界的にジャンキーなイメージが染み付いたマクドナルドは、スクラップアンドビルドの刷新で、新しいブランドイメージの定着に躍起になっているとみられますが、食などで、こどものころから本物に親しむ教育を推進する銀鮒の里学校は、「マクドナルド側からみれば『残念ながら』ということになるが、スクラップアンドビルドによるイメージ刷新の効果は限定的だ。今はまさに、SDGs時代の真っ只中。旧世代型店舗の閉店をもって、それは、大量消費・大量廃棄のマクド時代そのものの終焉を意味していると解釈されるものと確信するところだ」と、淡い期待の意をもって捉えています。

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