5日、NHK Eテレで放送の趣味の園芸で、「スーパーチュニア(R)」の商品名の登録品種ペチュニアの苗に刺さっていたPWラベルを慌てて撤去する様子が、カメラに映り込んでいたことがわかりました。撤去直前の問題の映像からは、園芸業界では知らない人がいないともいわれる「PW(Proven Winners)」のロゴが、ラベルにはっきりと見て取れました。
そもそも公共放送のNHKで、特定の育成者権者が権利を独占するクローズドソース品種をおすすめ品種として紹介する行為は、放送法第83条の「広告放送の禁止」に抵触するおそれがあります。また、園芸文化の推進に理解のある正統派の園芸家は、クローズドソース品種は、「自然としての美しさと多様性に触れる」「繁殖などの園芸の醍醐味に触れる」という園芸の原点に反するとして、決しておすすめをしたりしません。
NHK趣味の園芸の番組内では、PWブランドの品種の他にも、サントリーフラワーズが権利を独占する登録品種も推奨されていました。能勢・ぎんぶなのうえんは、「今回の放送は、正統園芸に対する冒涜だ。志の高い園芸家なら、絶対にやらない恥ずべきこと」だとして、NHKの番組制作のズサンさを痛烈に批判しています。
※「スーパーチュニア」「スーパートレニア」は登録商標、その他も番組内で登録商標の露出あり。
コメント