秋田県由利本荘市の鳥インフルエンザ疑い事例はシロ、簡易検査偽陽性の可能性、比内地鶏約4,600羽助かる

秋田県由利本荘市の肉用鶏養鶏場で14日、鳥インフルエンザに疑われる事例が確認されたことについて、秋田県が遺伝子検査を行った結果、15日に陰性が確認されたことがわかりました。このような結果になったことについて秋田県は、A型インフルエンザの簡易検査装置が、鳥インフルエンザウイルスとは別の病原体か抗体と反応した結果、陽性の反応が出た偽陽性の可能性があるとみています。

抗原抗体反応を利用した簡易検査では、原理上、偽陽性が出ることは無視できないくらいの確率であると考えられるため、検査の確度を高めるために、遺伝子検査が行われますが、鳥インフルエンザの疑い事例にかぎっていえば、今回の例のように、簡易検査の偽陽性で殺処分を免れるような例は稀です。飼育中の鶏の一部が死亡する原因は、鳥インフルエンザに限らず、急激な温度変化や超過密飼育によるストレスなど、複数の原因が考えられますが、秋田県は、今後、この養鶏場で鶏が大量死した原因について、引き続き調べていくということです。

遺伝子検査で陰性が確認されたことにより、秋田県は15日、この養鶏場の防疫措置の取りやめを決定したということです。FMGが秋田県の公式ウェブサイトを調べてみても、今回の鳥インフルエンザに関する記載は一切見当たりませんでした。この養鶏場では、肉用の比内地鶏を約4,600羽を飼育しており、すべてが殺処分を免れたことになります。比内地鶏の養鶏において、5,000羽前後の飼養規模は、標準的な規模だということです。

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