コロナ禍まっただ中の2年前、経営コンサルタント会社を標榜しつつ、コロナ禍の社会の弱みに漬け込み、厚生労働省非推奨で注意喚起の対象となっていた空間除菌機を時価40万円もの高額で売りさばいていた大阪キタにある企業Rの存在をFMGは突き止めていました。あの企業Rは、その後、どうなったのでしょうか?
事業廃止し雲隠れか?
その企業Rのウェブサイトのトップページにアクセスしてみると、空間除菌の標榜は完全に消されていました。勤怠管理・労務管理のソフトウェア・パッケージを販売する経営コンサルティング会社のツラをしていて、当時のことを知らない人がみると、空間除菌の売り込みをしていたのがウソかと思うような状態でした。(下の写真参照)
時価40万円!「高級空間除菌機」のアフターサポートは?
企業Rは約2年前の時点で、自称「次亜塩素酸ナトリウムを超える」除菌スプレー「ヴィルス・キラー」を、曖昧な成分表示で高額で売りさばいたり、時価40万円とされた、ステンレス躯体の高級空間除菌機を売りさばいている事実を確認していた。この高級空間除菌機は、加湿器の原理を応用して、「ヴィルス・キラー」のミストを空間噴霧するというシステムだった。「ヴィルス・キラー」は、新型コロナウイルスへの効能効果があるかのような売り込みをしていながら、薬機法で定められている医薬品もしくは医薬部外品の許認可をとっていないとみられ、高級空間除菌機も医療機器の許認可をとっていなかったとみられる。保健所の指導によって、関連のサイトは知らぬ間に削除されたのだろうか。企業Rは販売先の顧客に対する責任を放棄するSDGsウォッシュなのだろうか?そこでFMGは、真相を探るため、SDGsのバナーを掲げている企業Rに対して、除菌スプレー「ヴィルス・キラー」と同除菌剤対応の高級空間除菌機のアフターサポートについて質問をした。すると、企業Rは、意外な対応をした。
FMG:「2年前の時点で、御社のサイトで、空間除菌機や除菌スプレーを販売していたようですが、その後どうなったのですか?そして、その後のサポートは?」
企業R:「当社では卸していただけで、サポートはしていません。」
FMG:「それでも、御社のサイトで(当該商品を)まとめ売りとかして販売していましたよね?空間除菌機(を買った顧客へ)のサポートはどうなるのですか?2年前の時点で御社の販売サイトは確認していますよ。」」
企業R:「除菌機は当社から取次をしていただけで、直接販売はしていないですよ。」
このやり取りで容易に推察されるように、企業Rは、外部から見れば、高級空間除菌機や除菌スプレーをネットショップで直接販売していたにもかかわらず、「ただ単に取次をしていただけ」と、責任逃れの意図があるとみられる答弁をしていることがわかります。これが、SDGsを標榜している企業がやることなのでしょうか?
この企業Rの事例は、氷山の一角にすぎないとみられます。ほかにも、世の中には、怪しげな会社がたくさんあるとみられ、人知れず「ぼったくられた」と悩む個人顧客や企業顧客は計り知れません。一方で、消費者庁や消費生活センターなどは、法的に明らかに抵触するような場合にしか動かないため、まともに対応してもらえない場合も少なくありません。市民感覚に照らして、「おかしいな」「怪しいな」と感じたら、間違っても構いませんので、FMGに情報提供がてらご相談ください。(※通報・相談の秘密は厳守します。GPの観点から、通報・情報を行う際には、銀鮒の里アカウントの事前取得をお願いします。必要に応じて、国や公共の消費者保護関連機関にお繋ぎすることもできます。)
FMGは、どこからもスポンサー料を受け取らず、しがらみも忖度も一切ない草の根の市民メディア。正確な情報と愚直なまでの正義の行動を通じて、あなたのご家庭・企業の家計や財産をしっかり守ります。
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