意外!トヨタグループの食品事業

トヨタグループといえば、自動車産業のイメージがあまりにも強いが、実は、繊維産業用機械(紡織機)が原点で、さらに今日に至っては自動車とは全く関係がないと思われる事業にも深く関わっており、関わっていない事業分野を探すほうが難しいほどの日本有数の巨大コングロマリットである。その意外な事業分野の一つが食品事業だ。昨日、検査不正が発覚したばかりのダイハツ工業も、排ガスデータ不正の日野自動車もトヨタグループの主要企業だ。SDGsの観点でトヨタグループを俯瞰すると、あらゆるところに綻びと焦りが垣間見える。

子育ての品格がバレバレ!ポケモンパンの第一屋製パン

ヤマザキパン※注1、敷島製パン(パスコ)、フジパンと並ぶ四大製パンメーカーのひとつ、第一屋製パン(東京都小平市)も実は豊田通商傘下でトヨタグループを形成する企業のひとつだ。車は威圧感たっぷりのアルファード、マイホームはトヨタホーム、朝食やこどものおやつは第一パン、そういう家庭は、疑う余地なくトヨタかぶれ認定だ。なかでもポケモンパンは、ポケモンの低俗な印象もさることながら、ソルビン酸などのこどもに食べさせるべきではない食品添加物が容赦なく使われ、それを躊躇なく食べさせるような家庭は、子育ての品格がバレてしまう。こどもが極端にうんちを嫌がっているとすれば、その一因は、ポケモンパンなのかもしれない。

※注1:神戸屋ブランドのYKベーキングカンパニーも含む

ケージ卵もマグロもトヨタ!

この冬に鳥インフルエンザが発生した茨城県最大級のバタリーケージ養鶏場、エッグドリーム八千代も、豊田通商傘下でトヨタグループを形成している。トヨタグループ全体があまりにも大きすぎる関係か、中小事業者なら廃業確実といえる100万羽超級の殺処分でも、トヨタグループ全体でみれば、その痛手は、蚊に刺されるにも及ばないほどだ。

そのケージ卵事業すら小さいと豪語する理由にしている事業が、ツナ(マグロ)養殖事業だ。ツナドリームという会社も豊田通商傘下だが、豊田通商曰く、ツナドリームのほうが、エッグドリームよりも事業規模はさらに大きいのだという。マグロ養殖といえば、近畿大学が開発した養殖技術で生産された「近大マグロ」が新ブランドとして有名になっているが、ツナドリームも、近大マグロに密接に関係しているという。ヴィーガンにはほとんど御縁はないが、トヨタグループは動物性食品の工業的生産の雄でもあるのだ。

巨大な組織ほど綻びが目立つというのが、市民感覚に基づく一般的な見方だが、あなたの暮らしは、トヨタグループとどの程度関わっているか、今後もトヨタグループと関わっていきたいか、不祥事が目立つこの機会にこそ、SDGsやESGC※注2の観点で再考していただきたい。

※注2:ESGC=ESGコンシューマリズム(ESGに基づく消費者運動)

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