有機JASなどの有機認証のある野菜でも、わからないことがいっぱいあることをご存知でしょうか。例えば、有機JASなどでは、動物糞尿堆肥の使用が認められていますが、たいていの場合、合成抗菌剤や抗生物質などの薬物残留や薬剤耐性菌汚染の心配があります。使用可能な農薬であっても、その添加物に合成界面活性剤などが使用されることがありますが、添加物に関しては目をつぶっているのが現状です。
農芸化学専門家プロデュースの銀鮒農法は、高い倫理品質と環境品質を実現する動物由来肥料不使用のヴィーガン農法です。大地に不足している無機栄養を補給するための化学合成肥料は使用しますが、使用は完全消化を意識して、最小限を使用します。使用する化学合成肥料は鉱物の簡単な化学処理(酸による脱フッ素など)で得られる単肥を組み合わせて使用し、できるだけ未知の添加物の使用の可能性がない粉末を使用します。窒素分の施肥は刈草堆肥などの植物性有機肥料を基本とし、最小限とすることで、硝酸性窒素の作物への残留や地下水汚染を未然に防止します。成分が簡素でトレースしやすくなっており、農作物の流通時に、使用した肥料の全成分情報を添付することができるようにします。(購入時にスマートフォンなどで、使用肥料の全成分を確認できるようにする予定です。)施肥技術によるIPMにより、原則として農薬不使用で栽培管理します。(但し、病虫害異常発生時などの有事の際に近隣の農家への配慮が必要な場合には、環境影響が最小となる農薬を選定し、必要最小限量を使用する可能性があります。その場合も、トレーサビリティ情報で使用農薬情報を開示する予定です。)
市民運動家の農芸化学専門家だからこそ実現できる安心安全へのこだわりと農業の原点の追求。現在、豊能郡能勢町で、銀鮒農法による試験栽培を実施中です。
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