石けん運動界隈ではよく問題として認知されていることですが、NHK(日本放送協会;日本の公共放送を担う特殊法人)には、特定の合成洗剤メーカーとの癒着が疑われています。最もわかりやすい例が、生活実験系バラエティ番組で、花王など特定のメーカーの商品を間接的に推奨しているともとれるような表現を含む放送です。とくに巧妙な例としては、業界側に親しい御用学者に番組内でコメントをさせ、そのコメントを通じて、特定のメーカーの製品の推奨を匂わせるようなやり方もあります。NHKといえば、私企業の固有名詞を出さないという公共放送としてのポリシーを堅持していると思われがちですが、最近では、経済系番組などで私企業の固有名詞の露出も目立つようになり、軟化の傾向があります。
番組の内容以外にも、写真に示すような、特定の合成洗剤メーカーによる、NHKの番組キャラクターの使用の問題があることも確認しています。
花王の「キッチン泡ハイター」の販促用に、NHKの人気バラエティ番組「チコちゃんに叱られる」のキャラクターを使っていたことがわかったのです。「キッチン泡ハイター」は素人使用で危険を伴う次亜塩素酸ナトリウムを主成分とし、有害な合成界面活性剤も含有する商品です。これを見れば、あたかもNHKが花王の「キッチン泡ハイター」を推奨しているかのようにもとれます。このことから、ふなあん市民運動メディアは、直ちにNHK(ふれあいセンター)に、公共放送としての公正性・公平性の観点から問題があるとして、厳重抗議をしました。
受信料を徴収するNHKはキャラクタービジネスをすべきではない
NHKの受信料をなくすと政権公約を掲げる某政党ではありませんが、NHKは受信料を強制的に徴収するというなら、筋を通すべきです。NHKふれあいセンターは、ふなあん市民運動メディアの「チコちゃんなどの公共放送のキャラクターを特定私企業(花王)の販促に使うというのはどういうことか」との質問に対して、「花王は権利者(NHK)に対してキャラクター使用料を払って使用している」と答えました。NHKが受信料徴収で成り立つ公共放送だというのであれば、NHKの一切のキャラクターはオープンソースで無償使用を約束するCCライセンスで運用すべきです。それにもかかわらず、キャラクタービジネスで利益を得るのは、NHKにとってあまりにも都合が良すぎる無節操な姿勢(実質的な広告収入利得行為)であり、いたって不適切です。逆にキャラクタービジネスで利益をあげるというのであれば、NHKは直ちに完全民営化しして、受信料の徴収は直ちにやめるべきです。そうしなければ、視聴者が常識的な市民感覚を持つかぎり、NHKは視聴者の理解は到底得られないでしょう。
花王のしたたかさ、地方自治体でも
花王といえば、NHKのほかにも、柔軟剤「ハミング涼感テクノロジー」の販促目的で、岐阜県多治見市を広告利用したことでも波紋を呼びました。(下の写真)
NHKや地方自治体の公正公平の意識の緩みと花王のずるさ、そして、世の中の気の緩みや理不尽にものをいわない日本の消費者が相まって起こしている問題であるだけに、思考停止は許されません。(ボーっと生きていたら、チコちゃんに叱られるとは、よく言ったものです。)ふなあん市民運動メディアは、公共放送NHKと特定企業との癒着疑惑問題について、今後も草の根市民メディアとして厳しい眼差しで監視を続け、どこにも真似できない論調で鋭く抉っていきます。
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